いや、正直びっくりした。
ポッドキャスト160回でGinaちゃんが
2020年に読んだ本で一位に負けないくらい良かった本を勧めてくれたのは
芸人の若林 正恭さんが書いた『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』というエッセイ。
それから偶然が重なり(146回で話してるけど、亡くなった方から買った・・)
これまた芸人の又吉直樹さんが書いた『火花』(花火じゃなくてね・・苦笑)も読んだ。
Ginaちゃんとも最近の芸人さんは芸があるねー!なんて話してたんだけど。
知名度はもちろん手伝うけど、実力で勝負してる書き手がいるみたいだねって盛り上がった。
わたしは日本にいないし日本のテレビもほとんど見ないから
今どんなアイドルや芸人さんがテレビに出てるのかほとんど知らない。
だけど今回の加藤シゲアキさんとこの作品は
石田衣良さんも絶賛してたから気になったのでした。
キンドル版なかったからY嬢に船便で送っていただきました・・・!
いやー、驚いた。
しっかり描かれてる、という表現を毎度しちゃって申し訳ないけど
本当にそうなんだもん。
ネットフリックスで映画版があるらしいから
そっちも見てみようかなと思ってしまったよ。
自分自身が嫌った色にしか他人の目に映らない
色は反射して吸収されなかった光線だ。嫌われた色だ。
吸収されなかった色を私たちは見ているの。つまるところ、
その物質が嫌って弾かれた色が私たちの目に映っているのよ。
この石の灰色も葉の緑も、私たちの肌の色も。ごっちの赤いほっぺたもね。
自分自身が嫌った色にしか他人の目に映らないの。
ビートルズのIn My Life
わたしが好きな曲が出てきてちょっと嬉しかった。
作中ではビートルズの簡単な楽譜本でギターの練習をするシーンが出てくる。
わたしは大人のピアノ練習中(けっこうサボってる)けど
ギターも興味あるからこの際やっちゃおうかなと思ったり。
(この前この本読んだときに書いたサーフィンよりはとっつきやすい!)
ところで、AやGmのコードは分かるけど
Cadd9ってなんやろ?と思って調べてみたら、文字通り
Cコードに9つ目のコードをaddするってことらしい。
つまり、C, E, G, Dだそう。
文庫本の最後のインタビューもよかった
映画を見るときもどんな構成になっているか意識したり、
小説を読むときにも「これは秀逸な表現だな」と思った文章や言葉を
心に刻みつけるようにしたりするようになりました。
自分の表現方法を見つけるために準備していました。でも、ある瞬間に感じたことがどんな意味を持っていたのかは
そのときにはわからないんですよね。後で振り返ったときに思い出すのは
「あのとき、くだらないことしゃべってたよなあ」みたいなことです。
「あんなことで笑えたんだよな」という感覚だけだと思います。
今回、小説に書いたことも、感覚は実感したことですが、
どうしてあんなに面白かったのか、なぜ笑えたのかという
会話やエピソードは新たに作ったものです。完全にフィクション。
実際にそういうことがあったわけではないんだけど、あったような気がする。
そういうトーンにできたらいいなと思って書きました。一緒にいるけれどいないという感覚は、誰といても感じることが多いですけど。
一つのことを職人的に極める人もかっこいいですけど、僕の場合は、
アイドルをやったことを生かしてこうして本にしたり、本を書いたことを
他のことにつなげていきたい。
作中の気になる部分にしおりを挟みつつ読んでいたのだけど
寝っ転がったときにしおりが落ちてしまったりして。。。
やっぱりこういう時はしおりじゃなくてポストイットが良さそうだね。。