本で旅する。帰省する。
コロナの影響でいまだ日本からアメリカ行きの航空郵便が止まっている。
旅行が自由にできない今、読書で擬似体験を楽しむ日々。
また日本に帰国できる目処も立たないせいで
やたら日本語の活字欲が増しているようだ。
6月・7月と紀伊國屋USAさんを通じて和書を購入してきた。
4-5冊求めるのに100ドル以上予算をかけた。
紀伊国屋USAのオンラインショップは
昨年からシステムアップデートのため閉店中だったが
メールで注文を受けてくれた同社の中島さんには感謝。
航空郵便は使わずフェデックスで飛ばしてくれるので
2週間で届くというので、純粋に有難かった。
楽天ブックスなんかはどこでも送料無料を謳っているくせに
航空郵便ストップ以降は海外発送サービス自体を辞めてしまっている。
Amazon.co.jpやhonto.jpも同様だ。
本に100ドルかけるのはまったく問題ないのだけど
厳密にいうと輸送費にお金がかかっていることを考えると
できればもっとコスパのよい読書がしたかったし、
とにかく買ってすぐ読みたかった。
歴史教科書を船便で転送してみたが・・・
そんなわけで紀伊国屋USAさんには大変お世話になったが
同社でもどうしても手に入らない書籍があった。
山川出版社の歴史教科書(世界史・日本史)だ。
そこでtenso.comのサービスを使って
オンラインで買った教科書を東京の指定倉庫に入れ
そこから船便でアメリカの自宅に送ることにした。
tenso.comは航空郵便・SAL便などは対応不可だが
船便は対応しているとのことだった。
およそ2か月かかるとのことだった。
歴史教科書の転送サービスを依頼したのは
アメリカ時間の6月5日。
ちょうど今日で2週間経過しているが未だ到着していない。
余談だけど、息子のお弁当箱をいい加減入手したいのだけど
どうしようかな。
(これに関しては日本のものにこだわりたいの。
汁物もこぼれにくい構造は和食のお弁当では大事な気がするし
コンパクトだからね!)
キンドルに手をだした!
航空郵便が止まっているときに限って
和書を買ってすぐ読みたい!という欲が募り
そういうときに限って面白い本が目についてしまう。
あらゆる経験は自分の実になる!ということで
キンドル買いましたよ。キンドルのペーパーホワイト。
グレードでいうと中間だけど、一番コスパよくて売れてるやつね。
まずね、ものすごく軽いし、いい意味で小さい!
スタンダードな8GBを買ったんだけど
これに何千冊の本が入ると思うと嬉しくなる。
ガシガシ本買ってやる!!って思ったよね(笑)
そのためにも紙の積読本(主に洋書の骨のあるやつ)を
片付けていかなくちゃならん。。。
一方で、全部モノクロっていうのは最初抵抗あった。
でも、キンドルはブルーライトを発しないらしく
目に優しいんだって。これは大事な要素だよね。
見た目は大事だけど、自分の目はもっと大事だね!!
カラーにする技術が価格と一致しないらしい。
それでモノクロらしいですね。
あと数年したらカラーのキンドルが楽しめるかもしれない。
その日を楽しみにしとくよ!
でもさ、キンドルfire(タブレット)の方が安いね。
100ドルもしない。取り替えようかどうかちょっと迷っちゃったよね。
(でも多分キンドルのままいくと思う)
アメリカからのキンドル和書の購入
海外にいながらキンドルで和書を読む方法については
海外在住者さんのブログであちこち展開されている。
国や事情によって海外からのamazon.co.jpでの和書購入は
6冊以上するとブロックがかかることがあるらしい。
ただし、万が一そんな場合もVPNを契約して
IPアドレスをくらませば引き続き楽しむことができるらしい。
今ちょうど6冊購入したところだけど
次回購入するときに何かしらの影響があるのか気になるところ。
現時点で分かったのは
キンドル端末上では和書の購入ができなくなっている。
Currently Unavailableって表示される。
でもパソコンだったら問題なく購入できた。
おかしいよね、キンドルもパソコンも携帯も
全部同じwi-fi使ってるはずなのにね?
当初、端末の言語設定を英語にしているせいかな?と思ったけど
日本語に変えてもこれは変わらなかった。
キンドルのロケーションがUSということになって
自然とamazon.comに繋がっているのかな。
今回購入した和書の電子書籍
- カレル・チャペック 『イギリスだより』
- 米原万里『旅行者の朝食』
- 芥川龍之介 『侏儒(しゅじゅ)の言葉』
- 劉慈欣 『三体』、『三体 黒暗森林 II(上)』、『三体 黒暗森林II(下)』(シリーズ3冊)
芥川龍之介の『侏儒の言葉』は、もともと石田衣良さんがポッドキャストで少し話してた
(具体的には彼のオンラインサロンで取り上げられた本らしい)で興味もったんだけど
先日書いた「高等遊民」についての記述がこの本に出てくるらしくて
それをチェックしたいというのもある。
わたしが尊敬し敬う故・米原万里さんの『旅行者の朝食』は
食べ物・海外・旅行の話だから絶対楽しいはず。
読むのが楽しみだ。
ひきつづき、何語で読書するか問題
上の本のうち、芥川と米原万里さんの本は
日本語で読むのは理にかなってるとして、問題は残りの本。
原作がチェコ語の本を何語で読むか問題
チェコを代表する作家カレル・チャペック(Karel Capek)の紀行文『イギリスだより』を
今日本語で読んでる。ユーモアもたっぷり、イギリスを見る視点も面白いんだけど
イギリスについて書いている本だから英語で読んだほうがよかったかなと思ったり。
もちろん、原文のチェコ語で読めたらベストだけど
さすがにそれは厳しい。。。
ちなみに原題はAnglicke Listy、英題はLetters from England。
カレル・チャペックは『山椒魚戦争』をきっかけに
ハマっている作家。彼はすばらしい。
山椒魚戦争は話が込み入っているから日本語で読んでよかったかもしれない。
でも紀行文みたいな軽いものは今度から英語で読んでみようかな。
でも、細かい話になるけど
カレル・チャペックがときどき、チェコ語でなくて英語で書いてる箇所があって
日本語でそれを読むと、日本語訳の隣にカタカナ英語が書いてあって
カレルはこの箇所は英語で書いてたんだなというのが分かるんだけど
英語訳で読むとその区別がつけられず、楽しみが少し減るかもしれない。
原作が中国語(簡体字)の本を何語で読むか問題
で、もう一つの『三体』シリーズ。
もともと中国語(簡体字)だけど、小説を楽しむほどの中国語スキルがない。
でも、この本は特に中国語で読むのがベストみたい。
というのも、原作は文化大革命のシーンからはじまってて最初から面白いらしいんだけど
日本語版や英語版では作者の強い希望(政治的理由!?)によって
このシーンはだいぶ後になってから出てくるらしい。
日本語版を作るにあたっては
まず、中国語翻訳者2名が原作から日本語に訳したあとで
中国語の分からない英語翻訳者が、すでにリリースされていた英語版を見ながら
修正をかけたというもの。語学マニアとしてはこの翻訳の方たちから感想聞きたいよね。
中国の現代SF小説が日本でヒットする時代なんだねー。
アメリカでもベストセラーでSFの賞も受賞するとか。
もっと中国語できたら原作で読みたかったよねぇ。
中国語はあきらめない。いつか、きっと、やるぞ。
でも今回、とりあえず日本語版を買ってみたんだけど
SF小説は英語で読んだほうがよかったかな、とか。
でも、文化的には中国と日本は多少似てるから日本語で読んだほうがすんなりくるかなーとか。
こればかりは読み始めてみないと雰囲気分かんないから
判断のしようがないかな。
電子書籍は図書館で借りられるという事実
これ、昨日友だちKと電話で話してたら教えてもらった。
アメリカに来て以来、本はいつも買っていたけど
図書館に行かずして本が借りれるならいいかも!
キンドルを買ったのは友だちKの一押しもあったから。
昨日キンドルでの読書の楽しみ方とか
全然関係ないけどめっちゃ面白い話して二人してよく笑った。
楽しかったし勉強になったから詳細は次回のブログに書きます!!
お楽しみに。