NikkiとGinaちゃんと3人で話した読書トークで
Ginaちゃんが去年読んだ本で一位に負けないくらいよかった本と
挙げてくれたのがこちら。
芸能人が描く小説やエッセイに偏見があった。けど・・・
ポッドキャストの収録でNikkiとGinaちゃんと読書トークをしたんだけど
「日本では最近アイドルとか芸人さんが本を書いて評価されるケースが多いみたいだね」と
話を振ったところ、実は・・・と言って
Ginaちゃんが去年読んだ本で一位に選んだ本に負けないくらいよかったと教えてくれたのがこれ。
(ちなみに一位は原田マハさんの作品。作品名は上のリンクにある)
当初ジャニーズのアイドルの作品が直木賞候補になっていて
石田衣良さんが高い評価をしていたことを知って振った話題だったけど
思いがけず芸人さんの書いたキューバ旅行記の話になった。
芸人が書いた本を聞くと知名度で出版する権利を得たんじゃなかろうか、とか
芸能人としての知名度があるから売れたんじゃなかろうか、とか勘繰ってしまう自分がいた。
だけど割と保守的なGinaちゃんが一押ししてたし
キューバの旅行記ということで
2009年にハバナを訪れた私としては読まないわけにはいかない。
で、読んでみたところ大正解だった!
日本とキューバの比較を通じて資本主義と共産主義の長短を考える
このエッセイ、キューバだけじゃなくて
モンゴルとアイスランドの紀行文も書かれてるんだけど
どれも読みやすいし、何より自分が旅してる気分になれる。
あっという間に読めてしまう。終わるのが惜しいほど。
キューバに関しては自分も行ったことがある特別な場所だから
特に思い入れがあって、当時自分が感じたことと重ねてみたり。
資本主義と共産主義のそれぞれがリアルに比較されてて
そうなの!私もそういうこと考えていたのって思った。
ちなみに共産主義国にかんしては他にも
ベトナムや北朝鮮に行ったことがある。
別に個人の政治的嗜好とは関係ないんだけど
いろんな世界を見てきたという自負はある。
資本主義がよくて共産主義が悪いみたいな
戦争直後の韓国・台湾みたいな思想は全くなくて
むしろ共産主義は仕組みが微妙で逆に不平等を生んじゃってるのと
時代的にかなり早く導入しすぎちゃったのかなという感じがする。
ベーシックインカムに興味があるんだけど
AIが進んできてフルタイムの仕事を失う人が大多数になったとき
基本的な生活を支えるためのベーシックインカムが導入されるという形で
資本主義と共産主義のいいとこ取りができる時代が来るのではないかと予想してる。
ただ、今の時代を生きてる私たちやその子供たちの目下の課題は
ベーシックインカム導入されるまでどう食いつないでいくか・・・。
その答えは一生懸命働くことではないと思う。
頑張ってもAIによる自動化の時代は必ず来るのだから。
だから、食いつなぐ方法としては・・・
広い意味で賢い投資をすることかなとわたしは思う。
やっぱり「勇気」がキーワードだと思う。
話はずれたけど、訪れた共産主義国の中でも
キューバってやっぱり人を惹きつける魅力がある。それは間違いない。
だけど、キューバ素晴らしい!みたいな感じじゃなくて
キューバの弱点=日本(資本主義)の長所みたいなのも
感じて表現してくれてるこの本はいいなって思った。
あとは単純にキューバで自分が行った場所や体験と
彼が行った場所を比較してみるのも楽しかった。
わたしとYuquitaさんがキューバ人のおばちゃんの家に泊まる体験ができたのは
旅行会社を通さずに自分の外国語旅行を屈指して自力で連絡して予約できたから。
とはいえ当時はやっぱり英語に頼っていて
今くらいのスペイン語ができたらもっとキューバ楽しめただろうなって思う。
あのおばちゃんとももっと話したいわ!
当時書いたキューバ旅行のブログ記事はここ。
キューバで訪れた場所についての記事はこっち↓
La Casa de La Musica
Tropicana
ハバナ旧市街
わたしのこのブログ、サイドバーに検索機能をつけてるんだけど
キューバで検索したら6ページ分の記事が出てくる!
やっぱりキューバはわたしにとって特別の場所。
本当は海外に出て自分の肌で感じてほしい
コロナで旅できない今、確かに旅行に行った気分にさせてくれる本でありがたいのだけど
実際に旅するのとこの本を読むのは全然違う経験なんだというのも声を大にして言いたい。
やっぱり実際に訪れた人にしか分からない空気感みたいなものとか、
言葉に書ききれない人々の様子とか出来事とか、あるよね。
うちの子どもたちは私の影響もあって本好きなんだけど
本のベースになったリアルな世界に触れてほしいって思う。
数年前、4歳と1歳の子どもを連れて10年ぶりに韓国を訪れた。
もちろん自分が行きたいという気持ちがメインで行ったんだけど
上の子は韓国で会った母の友人のこととかまで覚えてる。
やっぱり子どもたちには世界を肌で感じてほしいと思う。
小学校の時だったかな?当時から結婚願望とかお母さんになりたい欲求とかなくて
「わたしはいいお母さんににはなれない」って思ってたし公言してたけど
ある日お母さんになりたい友達から
「Mayちゃんはいろんな経験してるからいいお母さんになるよ」と言われて
はて、いいお母さんって何かなって思った。
いわゆる伝統的な価値観でのいいお母さんにはなれないけど
音楽とか旅とか読書とか自分が好きなことを楽しんでる姿を自然に見せて
一緒に経験して同じように楽しいと思えるか感じてみる機会を与えて
最終的には「好きなことは何か」=「自分」を知って生きていって欲しいと思う。
またまた話はずれちゃったけど、おすすめの旅行エッセイでしたよ。