Kindle50%オフセールの掘り出し物
Kindleって時々セールやってて
半額だから読みたい本ないかなってダウンロードしたのがこれ。
とらわれない生き方 母として 「いいお母さん」プレッシャーのかわし方
ヤマザキマリ
わたし、ヤマザキマリさんって名前だけ知ってて
漫画『テルマエ・ロマエ』(←実は「あのカタカナのタイトル」って感じでうる覚え)書いて
イタリア?に住んでる人ってくらいの知識しかなかった。
この本のタイトルいいよね。
「いいお母さん」プレッシャーのかわし方
この本、息子デルス君との対談を通じて
”「いいお母さん」のプレッシャーのかわしかた”というより
本当の意味での「いいお母さん」=「本当の自分でいる」ための方法を
実例を挙げて示してもらったような気分に。
デルス君が母親であるマリさんのことをどう見ていたか
というのも分かってよかった。
自分らしくあるだけでいいお母さんでいれる!
- 自分が楽しくて、「生きていて嬉しいの!」と精神状態が絶好調のときこそデルスに見せなきゃと思ってきた。(中略)人生は過酷なところもあるけど、素敵な出会いがあれば幸福感を味わえるんだってことも知っててほしいから、隠すことなく見せてきたんだ
- この子はこの子でいろんなことを経験していくだろうけれど、それらのことを大人になってから語り合って、笑い合いたい。だから、早く自立してもらいたい
- 必要最低限『生まれてきてくれて、ありがとう』ってことをこの子に伝える。人生は楽しいんだってことを、身をもって教える。幸せになる権利は、誰にだって絶対にあるんだ。(中略)生きていれば、誰であろうと、人は嫌な目には遭っていく。それを治せる傷薬や免疫力を自分の中につくるためにも、楽しいことは必然である。
- 母親になるには、子どもを育てる覚悟と、自分も幸せにする覚悟の『2つの覚悟』がいる
- (子どもに期待する親のこと)自分の存在感の心もとなさが母親の中にあったりするんじゃないでしょうか。自分が何をも達成できてない、成就できてないという虚しさを、子どもが達成することで晴らそうとしているんですよ。で もね、 その人の存在証明は、その人自身が築かなきゃどうにもならない。母の満たされない心の代償 のために、子どもが生まれているんじゃないんです。
- 母親にはとにかく、「自分自身で忙しい」ことを探してほしいですね。 子どものことばかりで忙しく するのでなく、母親が自分自身を生きなきゃ。自分がいいお母さんか悩む時間があるなら、その時間を本を読むなり、映画を観るなりすればいい。特に本はすごい力になります。とにかくあんまり、どういう母親であろうとか考えないのがいいです。自然にあるべき姿が、あなたの姿なんですから。
- (今の日本)自分の子の成長にとっていいかどうかより、傍から見て恥ずかしくない教育を受けさせることが、非常に大事になっている
- (マリさんのお母様はバイオリニスト)それはなぜかというと、母が母親である以前に、音楽家だったからなんです。彼女には私がテストでどんな点数を取るかということより、ヴァイオリンのカルテットがどれだけいい音楽を奏でるかということのほうが大切でした。私も、幸せそうに音楽に向き合っている母が大好きだったんです。
子育ての悩みへの対処法
- 買い与えるけど、私は好きじゃないから」と言ってた
- その子どもたちが小さいときから、人間社会の過酷な環境と家族の幸せは別物として、純粋な部分で育てられているからなんです。
- 人と違うこと、人が知らないことで社会に認められるには、相当なエネルギーがいります。
- 愛情は行動で見せることではなく、肌に浸透していく種のものです。素敵なキャラクター弁当やPTAの会に毎回出席するお母さんたちも一生懸命だと思いますが、それらは人間が後天的に作ったわかりやすい記号です。できないからと落ち込む必要はありませんし、そこに愛情の深さを重ねなくていい。記号をまだ獲得してない子どもは、もっと違うところから愛情を察知しています。
- 「真面目」ってすごくきれいに聞こえるけど、言い方を変えれば「融通がきかない」という意味です。フレキシビリティ(柔軟性)がないということなんですよ。
- 例えば、仕事でヘトヘトになって帰ってきて、うっかり勢いで息子に八つ当たりのように怒ったとき、「しまった!」と思いますよね。そういうときは、子どもが小さいときでも「申し訳ない。今、疲れてて、つい怒ってしまった。あなたは悪くない」と、謝っていました。
- 「ヘぇ〜、よその家はそうなんだ。で、あれはどうなったの?」と、話を好奇心が向く方向に発展させるので、彼としても「ダメだこりゃ」だったんでしょう(笑)
- 神様はちゃんと、子を育てる女には1.5倍ないし2倍の時間を与えてくれているんじゃないだろうかと思うほど、以前に増していろんなことができるようになりました。
- それまで社会の優等生として生きてきた人が親になった場合、子どものそんな反応に、自分自身が否定されたように思ってしまうのかもしれませんね。子どもを褒めるなら、「絵がうまいね」「足が速いね」など、どんな単純なことでもいいから、その子自身の資質を正当に褒めてあげるようにしてください。
- 「漫画のことをそんなふうに言うな!」と。自分の中でものすごく大事なものをダンナと共有できない私のツラい部分を、デルスは見ていたんですね。フォローしようとしてくれたのは、ありがたかったし、頼もしかったです。
- 今の世の中の危険性やケータイの機能性といった「概念」を、親が子どもに説明できればいいことだと思うんです。
- 子どもの人格を成熟させるのは、学校ではなく、そこで付き合う友達や家庭、近所の人たちなど、いろんな要素です。
- 親はちゃんと子どもを見てなきゃいけない。その子がどんなことに幸せを感じるのかを。
- 子育ても、非常にエネルギーが必要なことですよね。いろんな感情を動かされ、いろんなことを考えさせられる。自分のダメさも浮き彫りになります。だからしんどいときは、あなたの感受性が養われ、生きる力が鍛えられているときでもあるんですよ。
- 人間の親は欲の在り方や扱い方を、子どもに教えなきゃいけないんだと思います。(中略)日本には宗教的なモラルの拘束がないですから、親や周囲の大人がきちんと命の尊さや愛情や道徳を教えないと、暴走しかねない怖さがある
- 子供を可愛く思えないときは、まず自分を好きになることを募らせていけばいいんじゃないでしょうか。(中略)子どもはあなたが思っている10倍はあなたのことを愛している。(中略)お母さんたちが自分の愛情に自信を持てなくなったときは、「あなたは子どもに愛されている、この地球上の誰よりも愛されている」と言うことを思い出す
- 本の役割って、すぐに役立つことが書かれているわけじゃなくても、読んだ言葉はどこかに蓄積されて、自分の精神性や哲学というものにものすごく作用し続ける。やがて血となり肉となり、また自分の生きる力になって、いつかエネルギーとして発揮されるときが来る。
自分の不完全さや失敗を笑いに変えちゃう
- 自分の失敗やおかしいことを笑い話にできるって、究極の技。母の”笑い”は自分を責めてないんです。「人間ってこうすると、こうなって、こんな現象が起きるんだね。面白いよね。」と言う感じ。超強い
- 母親にタガがたまったままだと、「私たちもそうされてきたんだから。そこで舐めたぐらいの辛酸を子どもが舐めるのは当たり前よ」と、”辛い教育”のパターンが踏襲され、角質化してしまいます。
- 日本は「自分たちは恥ずかしいことはしていない、落ち度はない」ということに強いプライドを持つ傾向のある国。
- 子どもたちをどう育てるかの前に、お母さんはもちろん、大人がちゃんと生きる責任が大きい。子どもの世界は、大人の世界を象徴するところがある。子育てって、お母さんなり周囲の大人がその「人間力」をきちんと発揮できるかなんだと思います。
- 私はあなたを産んだ者で、あなたのことを誰よりも愛しています。ちゃんと育てますのでご安心を。でも、母親である前にひとりの人間ですので、まぁ、失敗もあるかとは思いますが、全身全霊で頑張りますので、どうぞよろしく。
デルス君
- (デルス君の名前の由来)黒澤明の映画『デルス・ウザーラ』。あんたを守ってくれるのは人間じゃない。地球なんだよ。それぐらいのスケールで、生きていってほしいという思いを託しています。
- 忙しそうだったから、仕方のないことなんじゃないかと思ってた
わたしももっともっとやりたいことやって、楽しいことして
それをフィルターかけずに子ども含めた周囲に発信して
それをまた元気のもとにしていくぞー!!