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今週のポッドキャストはRyugakuSuccess.comのオーナーでキャリアコーチのMatt Lopezさんとの対談インタビューの後半です。「ストラテジーなしに数だけこなすのは効率が悪い」「違いよりも共通点に着目した方が得るものが多い」など、興味深いトピックが目白押しだったのでぜひチェックしてみてくださいね。
ストラテジーなしに数だけこなすのは効率が悪い
アメリカではInformational Interviewといって就職のための面接ではなく、あくまで業界や企業の情報収集を目的とした面談を行う習慣があります。日本でも大学生がOB訪問するのと似た感覚ですね。マットさんは業界関係者にストラテジーなしにやみくもにアプローチするのは効率が悪いと言っています。ではどのようなストラテジーが効果的なのでしょうか。
マットさんは業界関係者とはそれぞれ2回会うことを進めています。1回目の面談ではその業界・職種での業務にはどのような種類があるかを理解するための質問をして全体像を理解すること。(例えば「マーケティング」の仕事であれば、マーケティングリサーチ、ソーシャルメディアマーケティング、コピーライティング、販促物の制作、告知イベント、広告、などなど)質問の仕方としては、「わたしはこの業界にはA、B、Cという種類の仕事があるのを理解しているのですが、他にもありますか?」という具合。この質問を繰り返すことで業界の情報を整理しやすくなる。
2回目の面談ではその業界・職種で話題になっているニュースや課題について教えてもらうこと。確かにこれを理解したうえで業界関係者と会話を進めれば、業界のことを理解している人間という印象を与えることができそうですね。
また話す相手によっては聞いても無意味な質問があるという指摘も。例えば相手が役職者だった場合、どんな仕事をしているのかを聞いても参考にはならないだろうし、年配の方に仕事探しの経験談を聞いても今とは時代が違うために参考にはならないかもしれないということ。
違いよりも共通点に注目したほうが得るものが多い
日本とアメリカの就職事情の違いに関する質問に対するマットさんの回答は、「日本人学生が違いについて話しているのをよく見かけるけれども、違いよりも共通点に注目したほうが得るものが多い。」お米とパンは違うということよりも同じ炭水化物だと考えてほしい、とのこと。
日本の企業がまっさらな学生を採用する傾向にあり第二新卒が嫌われる傾向にあることなどから、マットさんのBRIDGEアクティビティは現在の日本ではどちらかというと転職を意識した社会人に有効な手法のようにも感じていたところ、「アメリカにも生涯1社に勤めていた時代があった。アメリカが生涯2-3社勤めていた時代に日本はまだ1社に勤め続けていた。現在アメリカでは生涯7社勤めるようになっている一方で、日本は2-3社転職するようになった。日本は変わってきているのでこれまでの日本に着目するよりもこれからの日本に着目するべきだ。」
共通点に注目することはある意味アメリカの強みであるかもしれない。多民族国家アメリカで違いに注目してしまったらまとまるものもまとまらない。世界が人類が平和に向かうのも、違いよりも同じ人間だという共通点に注目することであるだろうからとても心に響くアドバイスだった。わたしも訓練のためにこれから3日間、違いではなく共通点に注目するエクササイズをしてみようと思う。
女性の就職活動について話題に上げる勇気
グローバルに展開している日本の大手メーカーで勤めあげ退職した父が、会社から送られてくる定年退職社員向けの雑誌を見せてくれた。自身の定年後の活動が取材され記事化したと嬉しそうだった。父の活動が報道されたのは手放しに嬉しかったが、気になったのはどのページを見ても男性しか写っていなかったことだ。
インタビューの最後に女子学生の就職活動についてマットさんに質問を投げかけてみた。昔のわたしだったら相手を気まずくさせてしまう可能性のある質問はまずしなかっただろうと思う。だけど社会で15年以上経験を積んできた今、男性に対して女性の機会について考える機会を提供することもわたしができる社会貢献であると考えるようになった。人類の半数は女性、大学まで好成績を収めているのも女性。真っ当な質問だと思うからだ。
マットさんは男性であり、男性として日本とアメリカで社会経験を積んでこられている。マットさんが活躍し転職の機会も得てきた通信業界の標準化会議も男性たちで構成された集まりであることが想像できる。男女学生にコーチングを提供するコーチという立場だからこそ女性の立場というのを忘れてほしくはなかったし、深く考える機会をもってほしかったからだ。
女性の問題を女性だけで話し合うのは心地よいかもしれない。だけどそれでは重要なメッセージや思いは男性には届かない。「わたしはこんなことを考えている、こう感じている。」そんな小さな一人の事実を男性にも共有したい。わたしのポッドキャストやウェブサイトがそんな役割を果たしてくれていたらこれ以上の喜びはない。
マットさんとの対談インタビューの内容はポッドキャストやYouTubeでチェックしてくださいね。それでは最後に質問です。あなたが叶えようとする夢を実現するためにどのようなストラテジーを使うことが考えられるでしょうか?今回のような楽しくて役立つコンテンツを「自分らしく夢を叶えるメルマガ」で配信しています。下の登録フォームから自分らしく夢を叶えるために動き出している仲間にあなたも今すぐ加わりましょう。