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もし、そのジャッジする癖が無意識にうちに自分を苦しめているとしたら?
わたしたち誰もが、他人をそして自分自身をジャッジしながら日々生活しています。最初は優越感に浸るために無意識に行っているジャッジメントも、時間が経つにつれて二日酔いのような後味の悪い感覚を覚えるものです。
「ジャッジメント」のスパイラルから抜け出したい、自分をジャッジする癖を何とかしたい、そう感じるなら、この記事はそんなあなたのために書いています。
ジャッジメント・デトックスとは?
ジャッジメントとは自分や他人を批判的に見たり、見下したり、ジャッジすることを指します。ジャッジすることは誰もが日常的にしていることで、ジャッジしている自分を否定する必要はありません。
どうしてわたしたちはジャッジするのでしょうか?その背景にはジャッジすることで過去の心の傷を負った自分を守ろうとする力が働いています。
ジャッジすることはその場では安心につながりますが、次第に二日酔いのように気持ちが悪くなってきて、麻薬のように依存性があり、クセになって辞められなくなってしまいます。
ところで、ジャッジメントを英語でどう綴るかご存知ですか?結論から言うとイギリス英語ではJudgementで、アメリカ英語ではJudgmentです。(イギリス英語はjudge-ment、アメリカ英語はjudg-mentと”e”が抜ける)
著者ギャビーの恥ずかしいジャッジメント体験
「ジャッジメントデトックス」の著者ギャビー・バーンスタインは著書の冒頭で「自分だってジャッジする人間なのにこの本を書くなんて冷や汗が出るんだけど」と正直に書いています。(ほほえましい!)そんな彼女が同著で紹介している彼女自身の少し恥ずかしいジャッジメント体験を赤裸々に語っています。
ギャビーが講師を務めたあるイベントの会場で、参加者の1人であるスタイルのいいキレイな女性が男性と楽しそうに話しているのを度々目撃した。その度にギャビーは女性のことを心のなかでジャッジしていたのだが、その後ギャビーは彼女とすれ違った瞬間、信じられないことにその彼女に向かって「アバズレ女」と口走ってしまった。後悔先に立たず、その女性の顔は真っ赤になりその場から走り去ってしまった。
自分が講師を務めるイベントで参加者に向かって悪態をついてしまった彼女はそんな自分を責めたし、そもそも見ず知らずの、何も知らない他人に対してジャッジし続けた自分をも責めた。
その後、二人は時間を設け話し合い和解をしたのだが、ギャビーは和解のなかでジャッジの背景には自分の父親への満たされない思いがあることに気づいた。同時に、そのキレイな女性も自分に自信がなく、男性にちやほやされたいと感じていたことをギャビーに告白し、お互いに同じ苦しみを抱えているのだと認識し、お互いにハグして涙を流したそう。
ジャッジすることが日常にある現代
人種・性別・政治的信条・宗教的信条などなど、ますます違う考えを持つ人たちが混在する現代において、ジャッジしたくなる場面は日常に存在しています。オンラインでは敢えてジャッジを誘い優越感を促すようなコンテンツも配信されているのも事実。
そんな現状がゆえに気づかぬうちにジャッジの毒素にやられている人は意外に多いのではないでしょうか。そのジャッジの毒素を流すのがジャッジメントデトックスです。ジャッジすることで生まれる毒素を分解し排出することで、もっとハッピーに過ごすことができます。
ジャッジメントデトックスの6つのステップ
今回はジャッジメントの毒素を洗いながすための6つのステップをご紹介します。
ステップ1 ジャッジすることなく自分のジャッジを見つめてみる
気づくことが変化の第1歩。日頃、どんなジャッジをしていますか?
自分がジャッジしている人や物事を15個ジャーナルに書き出してみる。
ステップ2 ジャッジの裏にある心の傷を認める
ジャッジする理由は自分の心の傷を守ろうとするため。あなたはどんな心の傷を抱えていますか?
ステップ3 本来人が持つ優しい気持ちに祈る
人が本来持ち合わせている優しい気持ちを自分にかけてあげる
ステップ4 新しいレンズで初めて見るかのように見てみる
ジャッジしていた人や物事をフレッシュな気持ちで見つめなおしてみる
ステップ5 ジャッジを断ち切る
瞑想、マントラ、祈りの力を使って勇気を持ってジャッジを断ち切る
ステップ6 許してみようという意思を持つ(闇に光を当てる)
許してみようという意思を持ってみる
ジャッジメントデトックス、やってみた!
早速わたしもジャッジメントデトックスをやってみましたので、その結果や感想をご紹介します。
ステップ1の自分のジャッジを15個書き出してみるエクササイズ、わたしの場合は15個リストアップするのは難しかった一方、リストアップされた数個はいずれも根深いものばかりでした汗
でも実際に書き出してみることで自分のジャッジのパターンが分かるようになってきて、自分の心の闇や苦しみにも気づくきっかけになり、ジャッジされる対象には罪がないことも理解できて、いい具合にジャッジメントデトックスができました。
ステップ6の許すというのはなかなか難しいもの。個人的にもどうしても許せないことがあって、どうしたら許せるのだろうと思い悩んだ時期があったので必要なプロセスだったように感じました。
ギャビーにょると、許さないでおこうという意思こそがジャッジメントのスパイラルから抜け出せない原因となるそう。だからまずは論理的ではない神にすがるような祈りの気持ちでもいいから「どうしたら許せるでしょうか?助けてください」とお願いしてみる。その許そうとする姿勢こそがデトックスへの道につながるそう。
まずは自分を知ること、気づくことから変化が始まる
ジャッジメントデトックスの6つのステップは決して楽な作業ではなく、むしろ少し心が苦しくなる類のものになるかもしれません。ジャッジの原因となる自分の過去の心の傷に触れるものだから、当然ではあります。
何事もまずは「自分を知る」こと、つまり「気づき」が大事で、そんなありのままの自分から逃げずに傷ついている自分も暴れている自分も見つめてあげたうえで、じゃあどうやって癒してあげようかって考えることがスタートなのだと思います。
そうやって心のデトックスができたら、きっと穏やかで幸せな気持ちにもっともっとなれるはずだから。
ジャッジメントデトックス、いかがでしたか?「自分らしく夢を叶えるメルマガ」では毎週、元気が出て役に立つコンテンツをメールでお届けしています。あなたも自分の強みを活かして理想の働き方と生活スタイルを実現する仲間と繋がりませんか?