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「何となく自由が足りないと感じる」「会社で過ごす時間が何となく辛い・・・」そう感じていませんか?もしこんな感情に覚えがあるとしたら、今回の記事はあなたのために書いています。現代生活でわたしたちが不自由を感じている原因を知って真の自由を手に入れる方法について一緒に考えてみましょう。
ソーシャルコンディショニングって何?
ソーシャルコンディショニング。ソーシャルとは「社会の」という意味で、コンディショニングとはいわゆる「学び」のことです。つまり、ソーシャルコンディショニングとは社会に帰属するわたしたち個人が思想・行動・感情・欲望などを一般社会にフィットする形で学ぶことを言います。早い話が「女性はこうあるべきだ」とか「会社の従業員はこうあるべきだ」とかです。
同意語にソーシャルパターン、ソーシャルストラクチャーという表現もあります。また似た言葉にピアプレッシャー(peer pressure、仲間と同じように振舞うようプレッシャーを感じること)という表現もあります。ピアプレッシャーからタバコが辞められない、などと表現します。
ソーシャルコンディショニングの例を挙げます。
- モデルは細くないといけない
- 女の子はピンク、男の子は青
- 看護師は女性
- お金があれば幸せが手に入る
- 第2次世界大戦中の日本やドイツにおける思想
このようなソーシャルコンディショニングはどこから来ているのでしょう?
- 文化
- 宗教
- 言語
- 学校
- 職場
- テレビ
- ソーシャルメディア
ソーシャルコンディショニングの利点は、世の中の人たちがソーシャルコンディショニングを身に着けることで管理者やリーダーはフォロワーを管理しやすくなること、またステレオタイプを使うことで対象を理解しやすくなることが挙げられます。一方、ソーシャルコンディショニングの欠点は社会に存在する個人はみな好みも考えも違った個人であるため、ソーシャルコンディショニングがうっとおしく窮屈に感じられてしまうことです。
ソーシャルコンディショニングの中にいる状態とは?
ソーシャルコンディショニングとは例えるならば、牛や羊のような家畜、ドメスティケートされた状態を指します。ただし、ソーシャルコンディショニングはロケーションの不自由というよりは思考や感情が不自由な状態です。
ソーシャルコンディショニングの中にいる状態とはどのような状態でしょうか?
- 大多数(群れ)に従う
- 群れで目立たないように行動する
- 波風を立てないようにする
- 「目上のもの」「権力のあるもの」に疑問を呈さない
- 大多数(群れ)に従わないと疎外されてしまうと感じる
- 自分の意見は胸にしまい、馴染む
- リーダーやメディアに言われたことを信じる
このような行動は「大人の行動」と評され、各個人が身に着けることが期待されているのです。
ソーシャルコンディショニングという考え方は「個人主義」「独立心」「自活」が尊重されるアメリカでは無関係だと誤解されるのですが、実はそうでもないようです。実際、ソーシャルコンディショニングについての定義やそれをかわす方法についての記事がネット上にあふれています。ちなみに、アメリカで1952年に出版されたある本のなかで「個人が捻じ曲げられグループにフィットするように計画されている」といった内容が発表されており、世界どの国でもソーシャルコンディショニングに頭を悩ませる人の数は実はすごく多いのかもしれません。
「自分のこと」は考えても「自分のため」には考えていない
わたしたちは日々「自分のこと」についてたくさん考える時間を設けていると感じています。いろいろ考えすぎて疲れてしまったとさえ感じる人も多いかもしれません。でも実は、誰もが十分に考えているという錯覚に陥っているだけで、実際は本当に考えるべきことを考えていない可能性があります。
わたしたちが時間を費やしている「自分のこと」はもしかすると社会の中で自分がどう見られるか、つまり「周囲のこと」を考えている可能性があります。今、より自由に生きるために本当に考えるべきことは「自分のため」に考えることではないでしょうか?これこそが自分を大切にすることであり、自分らしく自由に生きることへの第一歩なのです。
わたしたちは1日24時間生きています。そのうち3分の1を労働に、3分の1を睡眠に、最後の3分の1をリラックスしたり家族や友人と過ごしたり自由に過ごしています。睡眠時間は思考がストップするので、わたしたちが「自分のため」にフォーカスできる時間は労働時間と自由時間です。労働時間と自由時間でより自由を感じる方法について考えてみましょう。
ソーシャルコンディショニングの上を行く方法
それではソーシャルコンディショニングを飛び越える方法について考えていきたいと思います。まず、矛盾しているようですがわたしたちはソーシャルコンディショニングの影響下から逃れることはできません。しかし、ソーシャルコンディショニングの存在を理解したうえで自分のために考えることは誰にでも可能です。
まず、自分が自由が足りないと感じている対象について、それは法律で定められている内容かどうか考えてみます。例えば、殺人禁止は法律で禁じられているルールなので曲げてはいけません。一方で、ソーシャルコンディショニングは曲げても大丈夫な類のものです。「なぜ?」と世の中のことに疑問を持つことがソーシャルコンディショニングの上を行く第一歩です。
以下がソーシャルコンディショニングの上を行くための方法の例です。
- 世の中で信じられていることは必ずしも真実でもなく、正しくもなく、道徳的でもなく、最善の方法でもないということを理解する。
- 自分自身の信じているものや考え自体をまずは疑ってみる。他人からの受け売りを鵜呑みに信じるのではなく、自分で考える力を養う訓練をする。
- 特に自分が興味・関心のある分野については、その分野の権威の言うことを鵜呑みにするのではなく、自分自身で学び、自分としての解を持つようにする。
- 自分の本当の姿を心地良いと感じること。大多数と違っていてもいい、目立ってしまってもいいんだと自分を認めること。
- 社会やメディア、学校や職場がソーシャルコンディショニングを植え付けようとしている場面に気づくこと。
- Groupthink(群れの考え方)から抜け出す方法はフォロワーの立場を辞めてリーダーとなること。同意しないと感じることがあればその旨を発言すること。
ソーシャルコンディショニングをかわす際の壁
ソーシャルコンディショニングをかわして自由になろうとするとき、難しさを感じるかもしれません。例えば、「群れ」があなたのことを変だと思ったり、異質の存在だと感じたり、距離を置き始めるかもしれません。社会的生き物であるわたしたちはそれを恐怖を感じます。あるいは、周囲は実は大して気にかけていないのに自分が気にしすぎているというケースもあります。
その際に考えるべきことは
- この人(群れ)はわたしの人生において大切だろうか?
- この人(群れ)はこれからの長い人生でどれだけ付き合い(長さ・深さ)を続けていくのだろう?
- この人(群れ)に好かれることと、自分の自由を確立することはどちらが大事なのだろう?
- 本当に自分が大切にしないといけないことはなんだろう?
と自分に問いかけてみると自ずと答えは出てくるかと思います。
無難に生きることは自由を失うこと。無難に生きることを辞めることが自由に生きることなんですね。選択肢は2つです。群れの中で目立たないように不自由に生きるか、それともソーシャルコンディショニングの上を生きるか。偉人の名言の多くも他人と違うことをすること、変化を恐れないことなどについて述べたものが多く、ソーシャルコンディショニングの上を行くことを促すものは非常に多いです。まずは自分がもっと楽に生きられるために何ができるのか、どんなに小さな変化でもいいからまずは始めてみるのがおすすめです。
それでは最後にあなたに質問です
- あなたが日常生活で自由が足りないと感じているのはどんなときですか?
- その原因はなんでしょう?ソーシャルコンディショニングに関連していないかチェックしてみましょう。
- 社会のものさしではなく、「自分のため」に考えた場合、より自由になるためにはどういう方法が考えられるでしょうか?
ぜひお気に入りのジャーナルに書き出してみてくださいね。また「自分らしく夢を叶えるメルマガ」では自分を大切にしながら夢を叶えるために役立つコンテンツをお届けしています。ぜひ自分らしく夢を叶えるコミュニティに参加して、自分の強みを活かして理想の働き方と生活スタイルを実現するために動き出している仲間に今すぐ加わってくださいね。