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わたしが大学生だったころ、卒業したら会社勤めをするのが当たり前の社会でした。ところが最近は「将来の夢はユーチューバー」という子どもがいるという話を聞いて驚いているわたしたちは古い世代なのかもしれません。
起業したいと思ったことはありますか?今回はそんなあなたのために起業すべきかどうか、そしてあなたらしい起業スタイルがあるとすれば、それはどんなスタイルなのかについて一緒に考えてみたいと思います。
起業について考えたい3つの質問
アメリカも日本も女性の起業ブームです。特にオンラインビジネスは従来の働き方で生まれる男女差を気にせず、むしろ自分らしさや強みを100%活かして場所や時間にとらわれない働き方ができるため、国土の広いアメリカでは従来のギャップを埋める働き方として非常に注目されています。
一方で、起業ブームではあるものの、起業が自分にとってベストな選択であるとは限りません。流行や他人の意見に左右されずに自分にとってのベストな働き方が何なのか、考えてみる必要があります。
ひと昔前までは起業というと男性がするもので会社が大きければ大きいほどよいという印象がありまた。ところが実際は個人のニーズはさまざま。自分にとってベストな形がよい形なのです。次の3つの質問からあなたの理想の起業の形を考えてみましょう。
①勤務地
自宅で働くスタイル?それともオフィスを構えて通勤するスタイル?
②年収・収益
あなたにとって必要な金額はどれくらいですか?養う家族がいますか?
金額が大きいほどよいのではありません。大きな金額を産むにはそれなりの時間的・経済的コミットメントが必要になります。
③1人起業?社員?外注?
個人事業主として働きたいですか?それとも社員を雇いたいですか?
最近は社員を雇わずプロジェクトや役割によって仕事を外注するスタイルも増えています。
イメージにとらわれていないか?
最近のキラキラ起業ブームで起業は楽で自由でおしゃれなものというイメージから起業に興味を示す人が多いようです。ところがそのイメージ、現実的なものなのか今一度確認してみる必要があるかと思います。
わたしの知っている成功している起業家はみな、時間や努力を途切れることなくコンスタントに注ぎ込んでいる人たちばかりです。タイムマネジメントやタスクに対してどのくらいのコミットメントがしたいのか、できるのかも考えてみましょう。
本当に欲しているものなのか?
起業の自由で輝いたイメージへの憧れで起業したいと感じているものの、実際に欲しいものは安定した生活とか責任のない立場だった、ということもあるかもしれません。例えば、自宅で起業してみたものの、実は人に会うのが好きで1人では寂しく感じてしまったり、おしゃれな服を着てお出かけする機会がなくて自分の思い描いていたスタイルとは違っていたということにもなりかねません。どうして起業したいのか、起業で何が叶えたいのか、今一度考えてみましょう。
勤め人のプロという考え方
アメリカでは3-5年仕事を続ければその業界や職種のプロフェッショナルと言われています。もしあなたが今会社勤めをしているとすれば、あなたは勤め人のプロであると言えます。学生時代を振り返ってみると、当時は働くというのがどんなことなのか、会社がどんなところなのか分からなかったですよね?そう考えるとあなたは会社という環境で働くスキルを備えたプロなのです。そのスキルは当たり前のようで忘れがちですが、れっきとしたスキルです。それを勤め人として活かすのか、スキルを活かす環境を捨てて一から起業のプロになるべく起業家としての道で経験を積むのか、あるいは勤め人としてスキルを活かしながらも起業の道での経験もこれから積んでいくというパラレルキャリアを進むのか、現代の働き方は非常に多様です。
パラレルキャリアという考え方
あなたはお金によるプレッシャーに強いタイプですか?弱いタイプですか?他に収入源がないとなったら途端に火がついて頑張れるタイプなのか、それとも十分が収入がないと自信をなくし不安を感じ能力が発揮できなくなるタイプでしょうか?
キラキラ起業ブームで人稼ぎしようとする人たちは「このままでいいの?」「短期間で月収300万円」などと会社勤めがかっこ悪いというレッテルを張り、起業意欲をあおってきます。
パラレルキャリアという考え方は、起業と勤め人のリスクを最小限に抑えながらも自分のやりたいことを実現する新しい形です。会社勤めで得られる安定した収入や福利厚生(英語ではbenefitといいます)をキープしながら、サイドビジネスを持って自分のパッションを叶えながらお金を産むしくみです。収入を失い家族が路頭に迷うリスクもありません。それぞれでの学びがそれぞれに生かされます。タイムマネジメントやdicipline(自己統制)を学ぶ機会にもなります。企業の寿命が30年といわれる現代、収入源を複数持つことはより経済的にもより安定した形になると言えます。
起業と勤め人のメリット・デメリットを書き出してみる
自分にとってベストな形をクリエイティブにデザインするために、あなたにとっての起業と勤め人のメリットとデメリットを書き出してみましょう。内向的なAさんにとって人に頻繁に会わずに家で黙々と働けることはメリットである一方、人好きのBさんにとって家に籠っての作業は苦しみでしかないかもしれません。Bさんにとっての理想の起業は外にバンバン出ていったり、頻繁にチームメンバーやお客さんとスカイプなどでやりとりをするタイプのものかもしれません。両方のメリット・デメリットが分かったら、両方のメリットを叶えるためのアイデアを練ってみるのはどうでしょう?
最後に質問です。あなたらしい働き方とはどういったものでしょうか?ぜひ今日の記事を参考にジャーナルに自分のアイデアを書き出してみて、自分スタイルを見つけてくださいね。