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今日は「大人数の集まりに苦手意識があることに気づき、何を話してよいか分からない」というメルマガ読者Nさんのお悩みです。
Mayさん、こんにちは!
いつも配信されるメール拝見しています。今日はこういうときに何かよい方法やMayさんが実践している方法があるかな、と思ってメールしました^^
わたしは海外在住の2児のママなのですが、幼稚園のママ友、幼稚園の全体会議、会社のスタッフ、この地域に住む日本人会(25人ほどの会です)など4人以上の人が集まったときに上手に会話ができるようになりたいと思っています。
これまでの自分のライフスタイルを振り返ってみると1対1や、2〜3人の気の合う人同士で集まったり、気を許した人や、自分をさらけだせる人と食事やお茶を積極的に楽しんできました。
最近集団での集まりに参加することも多くなり実は苦手なのかなと感じるようになりました。
大人数の中でいろんな人に話をふったり自分の話で会話を進めていく人をみるとすごいなーと思います。
グループで集まるときに何を話したらよいか、その場を居心地の良い場にするための方法や技を学びたい、どうせなら好きになりたいと思っています。
よいアドバイスなどあれば教えてください^^
このメールが届いたとき、頭の中の片隅に眠っていた引き出しが少し開いた感覚がありました。というのも、ちょうど数年前にわたしも同じことを考えて研究していた時期があったからです。
そして割と多くの人が似たような悩みを抱えていることが分かったので、今日は社交スタイルについてお話してみます。
あなたの社交スタイルは「集中型」または「拡散型」?
アメリカのコラムニストElizabeth Bernsteinがウォールストリートジャーナルに「2人きりで会いたい友人が別の人も誘ったら?社交スタイル別の友情構築方法」という記事を書いています。
(原文はFriendship Advice: When Your Best Friend Brings a Crowd- ‘Focusers’ prefer time alone; ‘diffusers’ like to socialize in groups. 記事は日英いずれも有料会員限定のみ閲覧可能)
この記事によると、社交スタイルには2通りあって一対一の親密なつき合いを好むタイプの人とグループづきあいを好むタイプの人がいるのだそう。
Elizabethの経験はこんな感じだったそう。
ある日、仲良しの友人とのディナーの約束を楽しみにしていたところ、当日の午後、友人から連絡があり同僚の一人も参加するとのこと。せっかく二人で会うのを楽しみにしていたElizabethは苛立ちを覚え、3人で楽しく会話する姿が想像できなかったので体調不良を偽って予定をキャンセルしてしまった。
この記事によると世の中のほとんどの人は2つの社交スタイルのいずれかに当てはまるそうです。
⓵集中型 (focusers):友人やその他大切な人と一対一で会うのが好きな人。このタイプの人は深い付き合いを好み、感情的な親密さに心地よさを感じる。
⓶拡散型 (diffusers):グループづきあいを好む人で、「多ければ多いほど楽しい」をモットーとする人。このタイプの人は自分の愛する人たちに囲まれ、冗談を言ったり、からかったり、話をしたり、みんなをまとめたりするのが好き。そうすることで個人的に親密にならないようにしている。
ちなみにあるセラピストによると、この社交スタイルの違いが、特に女性にとって仲違いの原因になるケースが多いそう。
異なる社交スタイルの人たちがお互いをどう感じるかと言うと、集中型の人は通常、あまり二人きりで会いたがらない拡散型の友人に拒絶されたように感じ、一方、拡散型の人は大人数で会いたがらない集中型の友人を失礼、あるいは反社会的だと感じることが多い。
また、人は歳をとるにつれて人付き合いをする時間が減るので、一回の社交行事により満足度を求めるようになるため、時間を割く会う相手に妥協しなくなってくるというのもある。(これはフルタイムで働き、小さな2人の子育てをしているわたしも激しく同感!)
ロサンゼルスの心理療法士ステーシー・カイザーは「この問題の難しいところは、相手が自分と同じように感じていないことに傷ついてしまう点にある」という。「自分はどうでもいいのだ、あるいは重要な存在ではないのだと拒絶されたように感じてしまう」とコメントしている。
集中型の人は大人数の場でどう振る舞えばいい?
ではここでNさんのお悩みに話を戻してみます。Nさんはこの社交スタイルで言うところの集中型なのかなと思います。友人やその他大切な人と一対一や少人数でじっくり関係性作ったり話をするのが好きなタイプなのだと思います。その結果、大人数の会合に違和感を感じてしまうのではないでしょうか。
逆にNさんの言う「大人数の中でいろんな人に話をふったり、自分の話で会話を進めていく人」はもしかすると拡散型のタイプの人で、実は一対一や少人数の場に苦手意識を感じているのかもしれません。
わたしの個人的な話をしてみると、本来の性格はNさんと同じ集中型ではないかなと思います。その一方で、その場面での役割によって拡散型を発揮しているようにも感じます。
例えば、2011年に自分が立ち上げた「UCSDビジネスの会」は、大学のビジネスコースの現役生と卒業生の交流会でネットワーキングや情報交換が目的となっています。わたしは幹事役であることやメンバーの多くを知っていることから、自分でトピックや話題を振ったり人と人をつなげたりする役割に買って出ています。
一方で、その中で特に関係を深めたいと感じる魅力的な人が見つかったら一対一でじっくり話を深めて満足感を得ているようです。
Nさんには上記のようなことをお話したうえで、「なかには大人数でもマシンガントークできる人もいるけど、自分もそうならないというわけじゃない。うまく話さなくちゃと思うこともなくて、浮かんだ興味関心から質問したりコメントしたりすればいいんじゃないかなと思いますが、どうでしょうか?」とお返事していました。
後日、大人数の会合に参加したNさんからお返事がありました。
「Mayさんのメール見た後にちょうど大人数で集まる会があったんですが、”うまく話そうとせず、思いついたことを。”っていうのを考えたら、結構気が楽になって、楽しめました^^ それにしても、Mayさんとの共感、なんだかうれしいなぁ^^」とのこと。
Nさんも自分が拡散型の立場になる場面さえあればそう立ち振る舞っているかもしれませんし、もしかするとそういった場面を求めているのかも!?
お互いの社交スタイルを知り認めることがデキる大人のコミュニケーション術
社交スタイルに話を戻します。異なる社交スタイルの人たちはどうやってうまく人間関係を築いていけばいいのでしょう?
その答えは、まず自分と相手の社交スタイルを知ることから始めることです。そして自分も相手も感情的なニーズを満たそうとしているだけなので、相手の行動に気を落としたりネガティブな感情を抱く必要がないことを認識すればOK。
あらかじめ自分の好きな社交スタイルを伝えたり、ときには互いに妥協して相手のスタイルに合わせてあげることでバランスの取れた人間関係が構築できるようになります。
今回は集中型と拡散型の2つの社交スタイルについてお話しました。
この社交スタイルは、外向性(Extrovert)や内向性(Introvert)と関係しているが、同じではないそうです。次回は外向性(Extrovert)や内向性(Introvert)、ハイブリッドの両向性について触れてみたいと思います。
それでは最後に質問です。
今回の話で一番印象に残った内容はなんでしたか?そしてそれを自分の生活にどう活かすことができるでしょう?
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