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今回のゲストはロッシェル・カップさんです!
こんにちは、Mayです。今回は久々のゲストの登場です。異文化コミュニケーション、日米ビジネスといえばこの方、ロッシェル・カップさん。ミリオンセラーの著書もたくさんお持ちで、ハフポストやTwitterでも発信を続けているのでご存知の方も多いと思います。
ロッシェルさんが1994年に創業したJapan Intercultural Consultingは異文化コミュニケーションと人事管理のコンサルティング会社。ロッシェルさんはコンサルタントとして、また経営者として、日本とアメリカのビジネスシーンを見てきました。
わたしとロッシェルさんとの出会い
わたしがロッシェルさんのことを知ったのは2008年頃だったと思います。当時まだ日本にいたわたしはアメリカで働きたいという夢を持っていたものの、米系企業で働いていたわけでもなく、具体的にどうしたらよいものかと思い悩んでいました。
そんな時、たまたま書店で手にしたのがロッシェルさんの書いた英文履歴書の書き方の本だったんです。当時インターネットはあったものの、今ほど情報も多くはなかったですし、ロッシェルさんの本の特徴として英文履歴書でよく使われる表現を紹介するだけではなく、より自分を魅力的に見せるためのアドバイスがアメリカ人の目線から書かれていたのが当時とても新鮮だったのを今でもよく覚えています。
まさに異文化コミュニケーションを念頭においた内容だったんです。
読み終わったあとでその本の最後のところにロッシェルさんのメールアドレスがあったので、早速メールしてみたところすぐにお返事をいただけたのがわたしがロッシェルさんと繋がれたきっかけです。
そして10年経った今、大好きなサンディエゴの街からこうしてロッシェルさんのインタビューを収録できたことをとても嬉しく思っています。
ロッシェルさんのコンサル会社起業ストーリー
NY出身、シカゴ育ちのロッシェルさんは日系アメリカ人の友人がいたことや、当時取り組んでいたアートの世界で日本人作家の素晴らしい作品に触れたことなどをきっかけに日本に興味を持ち、日本語を学び始めるようになります。
そんなロッシェルさんがコンサル会社を起業するようになる経緯は個人的にとても共感が持てるものでした。
コンサル会社を起業するに至った1つ目の理由は、大学では歴史学専攻だったけれども実際の内容は東洋学だったこと、そしてその後米国のコンサル会社を経た後、東京の安田信託銀行で勤務し、その後またアメリカに戻ってコンサル会社で働くうちに日米のビジネスでは大きな文化的ギャップがあり、本来なら上手く行くべきことが上手くいっていない状況を目の当たりにし、その狭間で困っている人たちを助けたいと感じたことです。
このように理屈なしに好きだと思える、興味関心を持つテーマを持つ人は多いと思います。
ロッシェルさんの場合は日米の異文化とそれにまつわるギャップがそれに当たると思うのですが、それをビジネスにできたらという考えは多くの人が思い描いた経験があると思うのですが、実際にそれを形にする人というのはほんの一握りのように思います。
その思いを形にする後押しをしたものとしてロッシェルさんは、奴隷のように働いていた雇われコンサルタント生活から脱出し、自分の得意分野である異文化に特化したコンサルで自分らしいスタイルで働きたいと思い、最悪起業がうまくいかなくても日本語力を活かしてシカゴの目ぬき通りのブランドショップで日本人観光客相手に仕事をすれば食べていけると思いきって起業したことを語ってくれました。
自分の「好き」で理想のビジネスをする場合、どんなに知識が豊富でも実際にクライアントがいなければビジネスとして成り立たないわけですが、ロッシェルさんの場合は日本に関わりのあるビジネスをしている人たちと個人的につながりを持ち、ランチで一対一で会って人間関係を築いていき、自分と自分のビジネスの存在を覚えてもらって仕事につなげていったことを教えてくれました。
ビジネスオーナーとしても自分の強みの活かし方
起業して24年になる現在、拠点はシリコンバレーにおきながらも生活の3分の1は日本で過ごし、自らコンサル業、セミナー講師、執筆業を活力的に行っているロッシェルさん。学術論文などを読んで学ぶインプットの強みと、学んだ知識をセミナーやTwitter、著書で発信することも好きとのことでインプットとアウトプットの両方を強みにバランスよく活躍されている印象を受けました。
特にハフポストの寄稿記事では現代の日本企業が抱えるリアルな問題を取り上げていて、もっと多くの人に読んでほしいと思う内容です。
キーワードを挙げると、「日本の労働生産性」「日本人の英語」「日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法」など日本で注目されているトピックに対して異文化の目線から忠告を送るものや、「サーバント・リーダーシップ」などアメリカで注目されているコンセプトをいち早く日本に伝える姿勢は、日本のことを本当に大切に思うからこその愛情が感じられる発信が多いと感じます。
日本人と非日本人を相手にしたビジネスでのマーケティング
わたしが日本でビジネスをする外国人起業家向けにマーケティングコーチをしていることから、マーケティングについても少し話が触れました。ロッシェルさんは日本人のクライアントが英語ができる場合でも相手の利便性を考慮し、セミナーの案内やメールは日本語で送信しているとのことでした。
ターゲットにもよるとは思いますが、外国人起業家や海外生活が長い日本人の場合、相手も英語が分かるだろうから、英語学習のついでになるだろうからとコンテンツを英語で発信するケースは非常に多く、まさにわたしがマーケティングコーチとしてロッシェルさんの言うところの「Pattern Recognition」(間違いのパターン認識)をしている点でした。
ロッシェルさんの今後の夢や目標
番組のあとで個人的にお話させていただいた際にロッシェルさんの今後の夢や目標についてお伺いしました。
ロッシェル・カップさん プロフィール
米国ニューヨーク州ロチェスター出身、シカゴ育ち。1994年にアメリカ・日本を中心に異文化コミュニケーションと人事管理のコンサルタント会社「ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング」(本社イリノイ州シカゴ)を起業。社長として、コンサルタントとして活動するほか、『反省しないアメリカ人を扱う方法』など著書多数。現在はアメリカと日本を往復する生活を行っており、オンライン記事の寄稿などを活力的に行う。Twitterの発信も多く、数千人のフォロワーを持つ。
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