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行くと必ず気分が上がる場所はどこですか?
カリフォルニアの青い空、真っ青な海、ダウンタウンが一望できるのに、ビーチもある。リゾート気分が漂う。
海を臨む大きな公園。日曜日の午後はバーベキューしてる人たちがたくさん。焼肉の香ばしいにおいが鼻をくすぐる。
サンディエゴベイの南に浮かぶコロナド島は、厳密に言うと陸と繋がっている陸繋島。公園の向こうに、サンディエゴと島を結ぶ橋が架かっていて、その下に真っ白なヨットの群れ。
コロナドに来るとわたしも夫も娘も上機嫌。夫もわたしも海のそばで生まれ育ったから海に来ると自然と心が和む。夫と子どもが公園で遊ぶのを眺めながら、柔らかい風に吹かれながらボーッとするのが至福のとき。結婚して子どもがいて、よかったな、と思う瞬間。
鉄棒でアクロバティックな演技を披露するラテン系のお兄ちゃんたちの周りには人だかりができていて、娘も夫も目が釘付け。
アメリカに住みたいと願ったわたしが通ったパワースポット
「またサンディエゴに住みたい。この地で自分らしく働きながら自由な暮らしがしたい。」
初めての留学を終え、日本に帰国した大学生だったわたしが考えていたことだ。留学先での1年間はあまりに短すぎて、不完全燃焼感を抱えていた。
温暖な気候、カリフォルニアの青い空、フレンドリーで明るい人々、真っ先に新しいコンセプトを取り入れてきた風土が生きている。
日本で社会人になってもサンディエゴには夏休みを利用してほぼ毎年「帰省」した。サンディエゴの魅力、ここに住みたいという気持ちを忘れたくなかったからだ。
その時に必ず訪れたのがバルボアパークだった。バルボアパークは公園という名が付いているものの、1915年のパナマ運河開通の際に開催されたエキスポの跡地。スペイン調の建物が美しく、実際には約5平方キロメートルの広大な敷地のなかに、動物園・20個近い博物館・バラ園・スポーツ施設など、「公園」という言葉では収まりきれない場所だ。
わたしのパワースポットはバルボアパークの象徴的な建物のひとつ、カリフォルニアタワーの麓にある小さな噴水の辺りで、近くのベンチに座っては何度も自分の未来に想いを馳せて、願った。
縁担ぎでギフトショップで買ったカリフォルニアタワーの挿絵のマグカップを手に入れ、職場で大切に使っていたがある日、同僚が手を滑らせて割ってしまった。その瞬間、「あ、この夢はついに叶うな」と直感的に感じた。
それから時は経ち、わたしは自力で合法的にアメリカに滞在するステータスを手にし、大好きなサンディエゴに住んで10年になろうとしている。
日本にはたくさんのパワースポットがある
当たり前のことだがアメリカにはお寺や神社は(ほとんど)ない。それでわたしのパワースポットは比較的古い建物の集まるバルボアパークであり、どんな夢でも叶ってしまいそうなスケールの大きなコロナド島から見える風景だったのかもしれない。
日本には街中にいてもパワースポットが点在しているように思う。それは緑が多い場所や仏閣・神社の類かもしれないし、あるいは静かに自分と向き合えるお気に入りのカフェ、または行くと必ず幸せになれるレストランかもしれない。
あなたにとってのパワースポットはどこですか?最後にそこを訪れたのはいつですか?
ぜひ自分だけのパワースポットを見つけて、気持ちを落ち着けたいときやここぞというときに訪れてみてくださいね。