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妊娠中の女性が明かしてくれたお尻のトラブル
「シモの話で申し訳ないのですが、痔になってしまって・・・」
仕事でお付き合いのある女性からのメール。初妊娠での便秘トラブルを明かしてくれた。
彼女も海外在住で、現代のネット技術を駆使して場所を気にせず自由に働いている、いわゆる「ロケーションフリー」な人だ。
私たちは同じ時期に出産を控えており、私が2回目の経験者であること。そして、お互い海外での出産という共通点から話してみる気になったのだろう。
妊娠中の便秘は私も他人事ではない。前回の妊娠で経験済みだ。但し、2回目となる今回の私は少し違う。このメールをきっかけに初回の妊娠出産を振り返ることとなった。
わたしが人生やキャリア、幸せについて真剣に考えるようになったきっかけ
もともと結婚や子どもに関心がなく、一生独身で過ごすつもりでいた私だが、「運命の人」に出会ってしまい、この人のために子どもを産みたいと予定を大幅に変更した。
そんなわけで3年前、初めて妊娠した私はその辺の初心者より初心者だった。教育には興味があるのだが、妊婦の話や子育ての話に興味がなかった。ある意味避けてきた話題だった。母となった今でも、子育ての話よりはビジネスの話をしている方が好きだ。
そんな私の初めての妊娠はトラブルが付き物だった。最初の3ヶ月はつわりが酷く体重が7キロ落ちた。アメリカの担当医につわり止めの薬を処方するよう打診されたときも、妊娠中に薬を飲むなんて、と断った。
それから、便秘。確かに辛かったが、妊婦によくある症状らしいということで、我慢することがしばしばだった。
そして出産。出産後の痛みはこんなに酷いのかと思いながらも、みんなも経験する痛みだからと我慢していたら、産後10日後にして感染症が発覚。入院手術する羽目になった。
その後の慣れない育児でも、これまでの自由な生活を呪うかのように我慢が強いられる場面が多かった。
自分の人生、キャリア、価値観、幸せについて、イヤというほど考えるきっかけとなった。
「酸素マスクの法則」を知っていますか?
そしてその結果、今の私は再び自由を手に入れた。そのきっかけは「酸素マスクの法則」に集約される。
飛行機に乗ると必ず説明のある、酸素マスクの着用方法。フライト中に酸素マスクが降りてきたら、まずは自分に酸素マスクを付けてから、子どもなどの周囲の人のマスク着用を手伝いましょう、というもの。
自分が100%の状態でなければ、周囲を助けるどころか共倒れになってしまうことを如実に説明している。
妊娠・子育て初心者だった私を振り返ると、自分が我慢すれば何とかなると思っている節があった。あるいは自分を甘やかすことでダメな母親のレッテルを貼られることを恐れた。経験のなかった私にとって、子どもに何かあったら自分の責任になるとまだ起きてもいない出来事を恐れていたのだ。
「酸素マスクの着用方法」を手に入れた私の、今回の妊娠は一味違う。前回のような壮絶な体験をしなくて済むよう、苦痛や違和感を感じたら医師に相談し、対策方法を具体的に出してもらい、快適に過ごせるようにベストを尽くしている。
妊娠中に利用できる安全な薬のリストを病院で入手し、必要だと感じたら使うようにしている。妊娠初期に酷い風邪を引いてしまった時も、我慢せずに安全とのお墨付きをいただいた薬を飲んで早期回復に努めた。(妊娠中に許可されてる薬の威力などたかが知れているので、結局風邪は長引いて辛かったですが・・)
恥骨の痛み、皮膚のかゆみ、食事面への配慮、産後ウツへの不安など妊娠出産の悩みは終わりがない。気になることはネット検索するだけではなく、担当医に直接相談し具体的対応策を出してもらっている。おかげで今のところ心の平和を手に入れてハッピーな妊婦生活を送っている。
ハッピーに生きる工夫をする姿を子どもに見せる
子どもの子育ても然り。つまるところお母さんがハッピーであれば子供もハッピーなのである。いつもイライラしているお母さんなんて正直子どもとしてもありがたくない。「あなたのせいでやりたいことが出来なかった」なんて親に言われても、子どもとしては実に迷惑な話なのだ。自分の幸せや夢は自分で責任をもって叶えていこう。
冒頭の女性に伝えたい。妊娠時からハッピーママになる訓練は始まっています、と。我慢することが母の美しさではなく、自分らしくハッピーに生きる工夫をする姿を見せることこそが、子どもへの最大のプレゼントになるんですよ、と。