前回の続きで、大根田勝美さんの話。
2冊目の著書を読み終えました。
「NYで大成功した日本人から学ぶ 億万長者になる7つの法則」
タイトルがノウハウ本ぽくて、ちょっと抵抗がありましたが
前著とあわせて取り寄せて読みました。
冒頭部分では前著と重なる内容になってしまうのかな・・・と
少し不安に思いましたが、結果、読んで本当によかったです。
今のわたしに必要な教えがたくさんあったように思います。
以下、前著と本著の2冊を読み終えて
印象に残った、参考になった点をまとめます。
①インパクトの与え方、チャンスの作り方
大根田さんが駐在員を目指す際に
社内の英語教室に人事がチェックにきていることを知り
また英語教室では英語力は大して伸びないことも察知。
社内の英語教室はあえて辞めて
1年間リンがフォンで独学&ミリタリーの友人を見つけて英語力を磨いて
さらに自分のしている新しい仕事を英語ですらすら説明できるよう準備。
1年後、社内の英語教室に顔を出して
上達した英語で、先生や人事をアッと言わせる作戦。
さらにはミリタリーの友人とあえて会社の前で待ちあわせして
外国人と親しげな様子を、人事はじめ会社の人に目撃してもらう行動に出る。
結果、中卒で組立工出身者がNY駐在を命じられる。
こんな演出がにくい!!
→当たり前のことをして、結果を待つのではなく
ほしい結果を出すために、工夫・努力して、演出する。
②大企業(?)での立ち回り方、のようなもの
大根田さんがNY駐在をしたころ、会社のルールで
妻は同伴できない、普通の家族生活はありえないという考えが企業にあったそう。
大根田さんはこれからの赴任生活を味気なく過ごすのには耐えられず
仕事面で市場開拓の実績を示したうえで
「伴侶を呼び寄せられないなら東京に帰ります」と言った。
結果、市場開拓したい社の方針からすると
大根田さんの存在は欠かせなかったので、了承。
渡米後13ヵ月後に妻の呼び寄せに成功した。
→実力があれば説得材料となり、自分の主張がわがままではなく独自性になる。
③目の前にある環境から得られるものを得る
誤診による胃の摘出手術の経験から医学書を読んで内臓に詳しくなった
さらにオリンパスの内視鏡の組立・販売の仕事を通じて
内視鏡の仕組みや使い方を詳しく知ったこと
それをもとに業界のネットワークと信頼を築いたことが
大根田さんが飛躍するきっかけになった。
→今の仕事から学べることはすべて学び、自信をもって語れるように。
その知識をもとにネットワークも広げるように。
※留学に来る人のなかには、クラスに出て宿題をこなすことを頑張る人もいるけど
それだけじゃ英語は上達しないし、アメリカについての知識も深まらないし
現地の友だちもネットワークもできない。もったいない留学の例。
④バックアップ・ストラテジー
大根田さんは新しい仕事にとりかかる際にコケてもいいように
板前並みの調理技術を身につけておいた。
→将来性を見込んだバックアップ案があれば、安心して開き直れる。
⑤アメリカ人との働き方、アメリカでの考え方
アメリカでは単なる努力は認められないし、敬意を払われない。
時間をかけるのなら誰にでもできると考えられている。
誰にも真似できないオリジナルの発送と工夫が人々の賞賛を受ける。
日本人であることではなく、自分として勝負する。
アメリカ人を解雇する際には
「あなたは本当は優秀だと思うけれど、どうもこの環境では
あなたの良さを生かしきれないようだ。うちみたいな会社ではなく
他へ行ったほうがきっと大きく成長できるんじゃないか」というと
たいがいのアメリカ人は納得して、機嫌よく会社を辞めていく。
アメリカ人はみな自分には個性があると思っているからだ。
⑥信頼できるパートナー
前著よりも当著のほうがペル氏について多く語られていて面白い。
→感謝の気持ちは形で表す。
一方、ちょっといじわるな質問だけど
大根田さんに聞いてみたいのは、奥様の扱い方。
ビジネスパートナーのペル氏には
感謝の気持ちを形で表し
助けを求めるクライアントがいれば
すぐに飛んでいった大根田さんだけど
奥様が大きく体調を崩されてから
ビジネスから退き、食べ物に気を遣うようになった。
この点で言うと、大根田さんもまぁ昔の人だから仕方ないけれど
プライベートのパートナーを大切にすることも
本当の幸せの条件ではないかと思う。
そういう意味で、タイガーさんは大金持ちでないけれど
小金持ちとしてパートナー(わたし)を大切にしていて
素晴らしい人だなぁ、そして億万長者に勝ったと
自分の夫ながら誇らしい気持ちになる(笑)
ここは是非日本人(男女問わず)に気にしてほしい部分。