TOPPOINT購読の特典でもらった「ビジネス名著20選」。
かなりごっつい内容でした。
本のご紹介(TOPPOINTより引用)と感想を・・・。
“マネジメントの父”と称されるピーター・F・ドラッカーは、96年の生涯において、約50冊の著作を残している。その中でも、本書『現代の経営』は、氏の経営書の三大古典の1つに数えられる、総合的経営書である。原著は1954年、ドラッカーが44歳の時に著されたものだが、その内容は今もなお色褪せない。企業経営における原理原則と、その全容を見渡す上で必須の1冊であると言える。
→ドラッガーの名著。内容が多くて重くて、とても要約では消化しきれない。
競争戦略論の古典として、ロングセラーを続ける1冊。マイケル・E・ポーター教授の処女作でもある。本書では、競争の3つの基本戦略である「コストのリーダーシップ」「差別化」「集中」を詳述し、後半では、業界の成熟度や集中度などの業界環境のタイプ別に、最適の競争戦略を説く。姉妹編の『競争優位の戦略』では、この基本戦略を企業が実践するための具体的手法を述べている。
→UCSDでも習ったPorter’s 5 Forces。いいおさらいになりました。
なぜ、企業は長く繁栄を続けることができないのか?それは、日々の競争に目を奪われ、「未来のための競争」に真剣に取り組んでいないからである。業界のトップであり続けるためには、自社の中核となる企業力、すなわち「コア・コンピタンス」を見極め、それを強化して、未来の市場に備えるべきだと、本書は指摘する。1994年に米国で発売され、世界的に大反響を呼び起こした1冊。
→コア・コンピタンス=顧客に特定の利益をもたらす一連のスキルや技術のこと。あらゆる競争優位がコア・コンピタンスというわけではない。
低コスト、差別化、ブランディング等々、これまで様々な市場戦略が登場してきた。だが、同じ市場で、同じような商品でライバルと競う限り、いずれ“消耗戦”になる。本書は、そうした血みどろの戦いが行われている既存の市場「赤い海」ではなく、未開拓の市場「青い海」を創造すべきだと主張。現在の業界の実態を分析し、そこから青い海、ブルー・オーシャンを生み出すための具体的手法を解説する。
→これもUCSDで習った。取り除く・増やす・減らす・付け加えるで基本分析。
業界を支配するような巨大企業は、その優れた経営戦略ゆえに、滅んでゆく――。一見、矛盾するように思える指摘だが、様々な業界でこれを実証する事例は数多い。“優れた大企業”は、既存の業界秩序を破壊してしまう「破壊的イノベーション」が生まれると、それをコントロールすることができないからである。本書は、破壊的イノベーションの実例を多数挙げるとともに、それに対する処方箋を示す。
→破壊的技術が誕生した際は、別組織で別顧客をターゲットに動くべし。
「インテル戦略転換」
原題は、「Only the paranoid survive」。「パラノイア(超心配症)だけが生き残る」という意味のこの言葉は、インテルの共同創業者である著者のモットーとして有名である。常に危機感を抱き、状況に敏感に反応する。そうした姿勢を貫くことで危機を克服し、今日のインテルを築いた世界的経営者が、あらゆる経営環境が激変する「戦略転換点」の恐怖、そしてその対処法を説く。
→戦略転換点に気づき、対処する方法論。
「本業再強化の戦略」
企業が長期にわたって利益を確保し、持続的に成長する――。全ての経営者の願い、そして悩みの種でもあるだろう、この命題に対する実践的な戦略を、本書は説く。800社以上もの企業を分析した著者は、「コア事業」を明確に定義し、その成長余地を追求することが最も重要であると指摘。コア事業の定義の仕方、周辺領域へのアプローチ法などを、事例を交えて具体的に示す。
→企業が持続的に成長するには、自社のコア事業を明確に定義すべき。
「真実の瞬間」
「真実の瞬間」とは、現場の従業員が顧客と接する最初の15秒のこと。このわずかな時間の接客態度が、企業の成功を左右する――。1980年代、短期間でスカンジナビア航空の再建を果たした著者ヤン・カールソンはこのように指摘する。本書では、彼がこの15秒で顧客に大満足してもらうために行った、すなわち、顧客本位の企業となるために行った、大胆な改革の数々を振り返る。
→顧客に直接接する最前線の従業員が提供するサービスの質が最も重要。コア顧客の要望に応えるのに必要かどうかで判断。
時の試練を乗り越えてきた、真に卓越した企業を、著者は「ビジョナリー・カンパニー」と命名する。そうした企業の中から3M、ウォルマート、ウォルト・ディズニーなど18社を選び、競合企業とどこに違いがあるのかを分析した。企業が永続する上で最も大切なもの。それは、カリスマ的な指導者や優れた製品アイデアなどではなく、「基本理念」であることが、徹底的な調査を基に解き明かされる。
→①社運をかけた大胆な目標、②カルトのような文化、③大量のものを試してうまくいったものを残す、④生え抜きの経営陣、⑤決して満足しない
今や誰もが知る世界的な企業、スターバックスの会長ハワード・シュルツ氏が、起業家としての自らの人生を振り返りながら、同社の成長の歩みを語った1冊。コーヒーの品質に対する徹底したこだわり、社員本位の経営、情熱と真心で結ばれた社員や顧客との絆…。その成功の基盤となっている、同社ならではの経営哲学や価値観が、興味深いエピソードとともに披露されている。
→「ロマンチックな味わい」「手に届く贅沢」「普段着の交流の場」を提供。
徹底した顧客第一主義を貫く百貨店、ノードストローム。靴の専門店からスタートした同社だが、その顧客サービスの素晴らしさから、業種を問わず、世界中の企業から注目されている。本書では、優れた顧客サービスが生まれる理由、すなわち、同社の経営哲学や企業文化、トップのリーダーシップ、従業員の自主性を重視した人事制度など、その独創的なマネジメントを詳しく紹介する。
→従業員が思った方法で仕事ができる自由で、顧客に最上のサービスを提供。少数の不正直な人間のために多数の賞実記名人々の満足を損ないたくない。
「パラダイムの魔力」
未来を予測するのは難しい。なぜなら、我々は常識や目の前で起こっていることに囚われるあまり、「変化の兆し」を見逃してしまうからである。この、人間の思考を縛る足枷から逃れるにはどうすればよいのか?それには、「パラダイム」の原理を理解することである。パラダイムに基づいて社会やビジネスを見れば、変化を事前に予見したり、チャンスをものにできるようになる!
→パラダイムを変える人:①研修を終えたばかりの新人、②違う分野から来た経験豊富な人
「成果の80%は、20%の時間で得られる」。イタリアの経済学者、ヴィルフレード・パレートが発見した基本原理から導き出された「80対20の法則」は、最小限の努力で、最大限の効果が上げられる、とする法則である。これは、ビジネスはもちろん、人間関係、投資、家庭など、様々な面で応用可能だ。本書では、成功と幸福をつかむ上で、この法則をどう活かせばよいか、その具体的な方法を伝授する。
→別名パレートの法則。ベストセラーのみ店頭に並べればよいのではない。
「影響力の武器」
「欲しくもないモノを買わされてしまった」「怪しい儲け話に乗せられてしまった」…。このような事態に陥る理由は何なのか?社会心理学の分野でロングセラーを続け、米国では社会心理学のテキストとしても使われている本書は、そのタイトル通り、人に影響を与え、人を動かすための心理を解説している。なお、続編である『影響力の武器実践編』も発行されている。
→返報性のルール、好意のルール、社会人証明の原理(他人の考えに基づいて正否を判断)、希少性。
「ピーターの法則」
組織で働く人は、昇進を重ねていくことで、最終的に“無能レベル”に到達する――この組織人の宿命ともいえる「ピーターの法則」を、数々の事例を基に証明する。本書は、1970年に翻訳出版された同名書の新訳版。原著の発行から40年経つが、問題の先送りの技術だけは超一流の政治家をはじめ、無能な人々がはびこる今日、この法則、そしてそこから導かれる処世術はなおも有用だ。
→社員が有能か無能かを決定するのは、外部の人間ではなく、その組織の内部の(無能レベルに達した)上司である。
第2次大戦中、ナチスの強制収容所でまさに地獄のような体験をした著者が、終戦翌年の1946年にウィーンで行った講演をまとめたもの。人間にとって極限の状況といえる収容所にあって、なおも人間の尊厳を失わず、生きる希望を捨てなかった人たちの例などを引きつつ、「生きる意味」とは何かを説く。生きる意味を見失いがちな現代人に、大いなる気づきを与えてくれる1冊である。
→幸せは決して目標ではないし、目標であってもならない。それは結果にすぎない。幸せは義務を果たした結果、思いがけず手に入るもの。
「人を動かす」
人間関係に関する研究の先覚者、デール・カーネギーの代表作。原題は『How to Win Friends and Influence People』(友をつくり人を動かす法)で、1936年に初版が発行されて以降、70年以上を経た今日でも世界中で売れ続けている。それは、人を動かす、人を説得する、人に好かれるといった対人関係の問題は、いつの時代の人間にとっても、困難で、切実な課題だからだろう。
→人を動かす:①批判も非難もせず、苦情も言わない、②率直で誠実な評価を与える、③強い欲求を起こさせる。 人をうまく説得する12原則:①議論を避ける、②相手の誤りを指摘しない、③自分の誤りを快く認める、④穏やかに話す、⑤相手が即座にイエスと言える問題を選ぶ、⑥相手にしゃべらせる、⑦相手に思いつかせる、⑧人の身になる、⑨相手の考えや希望に同情を持つ、⑩人の美しい心情に呼びかける、⑪演出を考える、⑫対抗意識を刺激する。
→2種類の知性:①考える知性、②感じる知性。EQ:①自分自身の情動を知る、②感情を制御する、③自分を動機付ける、④他人の感情を認識する、⑤人間関係をうまく処理する
→統計で注意する点:①出所、②調査方法、③隠されている資料、④問題のすり替え、⑤どこかおかしくないか(数字が細かすぎないか、分母より大きくなっていないか)
平均値の種類:①平均値(算術平均)、②中央値(中位数)、③最頻値(並み数)
「となりの億万長者」
“億万長者”になる人は、普通の人とどこが違うのか?米国の富裕層研究の第一人者であるスタンリー博士とダンコ博士が、1万人以上の億万長者の成功の秘訣や暮らしぶりを徹底的に調査し、その実態を明らかにした書。億万長者を生み出すのは親の遺産や幸運、高学歴などではなく、意外にも彼らの質素な「ライフスタイル」であることが、豊富な事実を基に証明される。
→期待試算額=年収x年齢÷10。期待試算額の2倍持っていれば「蓄財優等生」、半分以下は「蓄財劣等性」。金持ちのたいていは、小さな工場や店、サービス業の会社を経営し、離婚せずに家庭を守ってきた人。金持ちは倹約する、世間体を取り繕うよりも金の心配をしないですむことを優先する、子どもに金持ちであることを教えない、成功を何を達成したかで計るよう教育。資産と所得は同じではない。