ようやく届きましたTOPPOINT4月号。
5月号も一緒にとどきました。そして入会特典の「ビジネス名著20選」も!
TOPPOINT4月号の10冊はこちら。
(書籍紹介はTOPPOINTライブラリーより引用、→印がわたしの感想。)
「全員経営」
日本企業が再び、強い競争力を発揮するために必要なのは「全員経営」。社員1人1人が当事者意識を高め、実践的な知恵=実践知を発揮すること。こう語る著者たちが、全員経営に向けた組織のあり方、マネジメントの仕方、仕事への向き合い方を、JALやヤマト運輸等の成功事例を交えて示す。経営幹部はもちろん、ミドルマネジャー層とその予備軍にも有用な1冊。
→日本従来の各個人に頼る経営を続けてもいいのか?マネジメントの弱さを指摘する本もあるが・・?フレームワーク利用は悪?日本企業でフレームワークを使って失敗した実例があるのか?
「ゲーム・チェンジャーの競争戦略」
任天堂を苦境に追いやるスマホゲーム、サーバー貸し出し事業で価格破壊をもたらすアマゾン…。今、競争のルールを破壊する“ゲーム・チェンジャー”が既存の業界に戦いを仕掛け、異業種競争が激化している。この新たな戦い方を「秩序破壊型」「市場創造型」「ビジネス創造型」「プロセス改革型」の4タイプに類型化して詳述するとともに、既存企業の防衛策を示す。
→秩序破壊型:同じ製品・サービス、異なる儲けの仕組み、市場創造型:異なる製品・サービス、同じ儲けの仕組み、ビジネス創造型:新たな製品・サービス、新たな設けの仕組み、プロセス改革型:同じ製品・サービス、同じ儲けの仕組みだが、自社の仕事の流れやバリューチェーンを見直し新たな価値を提供。
※バリューチェーン:主活動は購買物流、製造、出荷物流、マーケティング・販売、サービス。支援活動は企業インフラ、人材資源管理、技術開発、調達。主活動の構成要素の効率を上げるか、競合他社との差別化を図ることで企業の競争優位は確立する。
「ナンバーセンス」とは、統計のリテラシーのこと。問題のあるデータを見た時に何かが違うと感じる、罠を見抜く知恵だ。ビッグデータの時代、判断を誤らないためには、ナンバーセンスを磨くことが欠かせない。本書では、共同購入クーポンサイト「グルーポン」など、身近な例を基に世の中のおかしな分析を明らかにし、統計リテラシーの大切さを説く。
→統計リテラシー。十分条件は絶対条件ではない。グルーポンの利用価値のあるビジネスは開業ばかりで常連客の少ない店。
部下がついてこない、夫婦関係で悩んでいる等々、悩みを相談された時、どうすべきか。カウンセラーの著者によれば、どんな悩みであれ大切なのは“共感”すること。意見は言わず、相手の思いを受け止める。そのための技の数々を紹介。相手の声のトーンを聴く、「そして」といった接続詞で話をつなぐなど、共感的コミュニケーションのための知恵や工夫が語られる。
→隣人に共感することは(例:正社員が派遣社員に)「生きづらさ」をもたらすかもしれないが、それは過大に見積もられており一過性のもので、勇気を持って他者と関わっていけば生きがいや充実感が増していくはずだ。
どれだけ情報を集め、よく考えても、本質が見えていないと、“スジが良い”答えは出てこない ―― 。マサチューセッツ工科大で学んだ戦略系コンサルタントが、その学びを基に、物事の本質を捉え、真の問題解決を導く「本質思考」を解説。情報が溢れる今日、問題の裏に潜む本質は見えにくい。ビジネスマンにとり、本書が説く本質思考は欠かせないといえよう。
→①モデル(構造・因果関係)を把握、②ダイナミズム(時間の経過で出る結果)をストックとフローを分けて考える、③モデルに立ち返り打ち手を検討、④行動して現実からのフィードバックを得る
「何が起こっても一瞬で対処できる上司が使う50のキーワード」
部下の能力を引き出し、正しい方向へ導くのが上司の務め。だが、頭ではわかっているのにうまくいかない…。こうした悩みは、上司として知っておくべき“キーワード”を知らないことが原因だとし、「共有」「選択と集中」といった、選りすぐりのキーワードを紹介する。これらを知り、活用することで、判断がスムーズになり、より良い選択ができるようになるという。
→上司が時間内にアウトプットするために:情報はただ共有するだけではダメ、将来・価値・問題など「意味」を共有。変化をもたらす際、変化によるメリット・変化しないことによるデメリットを示す。目標から大きく外れた場合も、新たな達成可能な目標設定してモチベーション高める、マイルストーン(小目標)設定・確認。
機関投資家が鎬を削る今日、「市場に勝つ」のは難しい。著者によれば、投資に成功するとは、値上がり株を見つけることにあらず。自ら取り得るリスクの範囲内で、長期的な投資計画を立て、それを守り、長期リターンを得ることだという。その方法が説かれた、全米100万部を超えるロングセラーの最新版だ。証券市場と証券投資の本質が、わかりやすく示される。
→優秀な専門家が多数の現在、個人投資家に勝ち目はない。一生を通じて運用成功するためには資産・目標を理解し自分にとって何が本当に成功か確認。
2014年7月、安倍晋三内閣が集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行った。この決定は、戦後70年を経て、日本が軍事力を使う基準を緩和したことを意味する。なぜ今、集団的自衛権を認めたのか? 今後、日本はどのように平和を守っていけばいいのか? 安全保障の専門家が、現実的な視点から、日本の安全保障をめぐる環境や抑止力等について考察する。
→2014年7月集団的自衛権の閣議決定:自国が攻撃されていなくとも他国を守るために戦える→①日本人を守れる、米国に守ってもらう可能性を高める(国家相手に義理・ツケは効かないかも)①懲罰的抑止:攻撃したら報復すると明らかにして思いとどまらせる、②拒否的抑止:攻撃しても成功せずムダだと知らせて思いとどまらせる。尖閣諸島のような小規模な侵害を抑止するのが一番難しい。先の戦争への検証、戦争を選ぶ権利と責任を果たす。
我々は戦争をしたくはない。しかし敵側が一方的に戦争を望んだ ―― 。戦争を始める前、どの国の国家元首もこう言い、自己を正当化する。両次世界大戦の時も、現在のあらゆる紛争においても。世論を巧妙に操る、こうした「戦争プロパガンダ」の基本的な手法について、英国ポンソンビー卿の古典的名著『戦時の噓』の指摘に沿いつつ、具体例を挙げて検証する。
→①我々は戦争をしたくない、②しかし敵国が一方的に戦争を望んだ、③敵の指導者は悪魔だ、④領土・覇権ではなく偉大な使命のために戦う、⑤敵は残虐行為に及んでいる、⑥敵は卑劣な兵器・戦略を用いている、⑦我々の被害は小さく、敵の被害は大きい、⑧芸術家・知識人を利用して国民の心を動かす、⑨聖戦を戦っている、⑩この正義に疑問を投げかけるものは裏切り者である。過去・現在の戦争を見てもうなずけるものばかり。
箴言、すなわち戒めとなる言葉の数々を収める。著者は、17世紀のフランスを生きたラ・ロシュフコー公爵。「我々の美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳にすぎない」。有名なこの一句が示す通り、彼の言葉は、愛情や勇気といった美徳の下に潜む、自己愛・打算など人間の本性を浮き彫りにする。読者を刺激し、挑発する、フランス・モラリスト文学の傑作だ。
→箴言集(しんげんしゅう) ときどき皮肉だけど心当たりのある人間真理。人生、こころ、恋愛など幅広くカバー。
ライブラリーに1000冊以上あるのだけど、全部チェックできていない・・・。