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今週は「幸せ」と「勇気」の意外な関係性について。(今日も)学んだことや考えたことを備忘録としてブログ&ポッドキャストで配信します。
本The Gift of Imperfection (Brene Brown)
- 研究者でライターのブレネーブラウンの本がよかった。
- 本田健さん訳の和書も出ている。ちなみに日本語タイトルは”「ネガティブな感情」の魔法”。原題とかなり違っていて原題の「Imperfection(不完全)」というポジティブな概念はまだ日本では受け入れられないのかなと感じらせる。
- 最近注目のキーワードがたくさんカバーされている。羅列するとAuthenticity, Self-compassion, resilient spirit, gratitude and joy, intuition and trusting truth, creativity, play and rest, calm and stillness, laughter, song and dance. どれもリアルで興味深い内容ばかり。
- Qualitativeな研究をされている方で幸せに生きている人たちにインタビューを重ねることで共通点を見出すという面白い研究をしている。
HappinessとJoyの違い
- 恐らく日本語訳するならばHappinessは幸せ、Joyは喜び、かな。
- Joyという単語はアメリカに住んでるとクリスマスの時期によく見かける単語。Joyって形容詞はJoyfulでファミレスの名前みたいだし日本語訳の喜びも某国の喜び組みたいなイメージになっちゃって日本人にはピンと来ない単語かもしれない。
- Happiness(幸せ)とはExternal(外部的な)状況や出来事(ラッキーだったときとか)によって感じる一時的な感情。
- 一方Joy(喜び)はHappinessよりも上をいっていて精神や感謝の気持ちと結びついたもの。
- HappinessもJoyもずーっと永続するものではない。Practice(日々の習慣)が必要な類のもの。
- HappinessもJoyもギリシャ語を辿るともう少し意味が明快になる。Happinessのギリシャ語はMakarios: Freedom of the rich from normal care and worries (health, future)。Joyのギリシャ語はChairo: Culmination(集大成)of being. “Good mood of soul” only found in God comes with virtue and wisdom.
- Joyの反対語はFearである。Sadnessではない。つまり、Joyを感じることを妨げるのはFear(恐怖)である。
幸せになる恐怖が喜びを奪う!?
- 「何かひどいことが起きるんじゃないかという恐怖が幸せや感謝の気持ちを奪う」・・・著者ブレネーは子どもとの幸せな暮らしを感じたときにこんなに幸せを感じたら罰があたるんじゃないか、子どもに何か不幸なことが起きてしまうんではないかと恐怖を想像して今ある幸せを打ち消そうとしてしまうという例を挙げていました。
- “Too good to be true”こんないいことが起こるはずがないというfear(恐怖), scarcity(不足のメンタリティ), vulnerability(誰もが持ち合わせある脆さ)
- Fear(恐怖)に打ち勝って幸せや喜びを感じるにはbravery(勇気)が必要。
喜びを感じるにあたりありがちな誤解
わたしたちがやりがちな誤解①
- 悪いことが起こるかもしれない恐怖への対処方として「感謝することを辞めたり喜びを感じなければ傷つかずに済む」と考える→感謝や喜びの感情を排除する→本当に辛い状況に陥ったときに力になってくれるもの(感謝や喜びの感情)を失うことになる
- 今の時代、「十分な睡眠が得られなかった」「時間がない」と1日をスタートさせる前から自分は不十分だ、自分は遅れている、自分は負けていると自分に言い聞かせている。
- We are hungry for more joy, because we are starving from a lack of gratitude
- 「十分である」というのは実は量的問題ではない。「十分である」というのはわたしたちが意味付けするものであり経験である。
- Knowing that there’s enough, and that we are enough
わたしたちがやりがちな誤解②
- 「喜びを受け取るには何か普通でない特別なものがないといけない」、と感じてしまう。
- 最近の傾向として、人の価値を計るときに公に知られているかといったことが注目されがちであるが実際は人の価値はそういうことで計ったり決まったりするものではない。
- Power of Ordinary。普通であることのチカラ。病気をしたときなど本当に辛い状況に陥ったときに痛感するもの。
喜びを感じる習慣を生活に取り入れる
喜びを感じるためには感謝の気持ち(gratitude)を日々実践すること。実践例としては
- Gratitude Journal
- Gratitude Jar
- Breathing
- Meditation
- Creating gratitude art
- どんなに辛い状況であっても”I’m grateful for…”、感謝できる事柄を見つけ口に出すこと。
など。あなたの生活に合う喜びを感じるための習慣はどれでしたか?またここにはない方法でおすすめの方法があれば是非教えてください。
但し「川の水を飲む女」になってはいけない
- 「川の水を飲む女」とは「自分は水を飲めているのだから幸せだ」と自分に言い聞かせて、本来ならば是正可能で不条理な境遇を直視することを避け「感謝の気持ち」で打ち消してしまうこと
- 自分では変えられない辛い状況を感謝の気持ちで乗り越えることと、本来ならば自分が勇気を出して是正すべき問題から目を背けて感謝の気持ちで自分に不条理を強いることの区別が必要。ポイントは「変えられる状況なのか?の状況の見極め」「コミュニケーション力」そして「勇気」のように思う。
- 自分の「キャリア」も「肩書き」も「人生の歴史」も「選択」も、他人や社会が期待するものではなくて、たとえ完璧でなくとも自分がしっくりくるものを持つことが大事。「自分のストーリー」を認識し、信じること。
幸せを手に入れるための勇気に関する引用
The Gift of Imperfectionで紹介されていた勇気に関する引用を最後にご紹介します。
- Owning our story and loving ourselves through that process is the bravest thing we will ever do. (preface)
- We are struggling with shame and the fear of not being enough. Many of us are afraid of let our true selves be seen and known.
- Story about the power of embracing imperfection and vulnerability. Vulnerability is the birthplace of innovation, creativity and change.
- I’m inspired by everyone who shares their work and opinions with the world. Courage is contageous. (p.54)
- “You have to be brave with your life so that others can be brave with theirs.” – Katherine Center
いかがでしたか?ぜひポッドキャストバージョンもお楽しみくださいね。また自分らしく夢を叶えるメルマガに登録して元気が出て役立つコンテンツもお受け取りくださいね👇