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わたしがまだ日本にいた頃、ヨガはごくごく一部の人のもので、なんだか怪しいものというイメージがどこかにあったように思います。現在のヨガブームは想像すらできませんでした。あれから10年、あちこちにヨガスタジオがオープンし、街の中で色とりどりのヨガマットを持ち歩く女性の姿を見かけるようになりました。今日はますます日本でも人気が高まっているヨガの魅力について考えていきます。
わたしとヨガの出会いは気づけば10年以上前
わたしが初めてヨガを体験したのは、2008年頃だったと思います。韓国観光公社を卒業した先輩が、公社のオフィスで始業前にヨガレッスンをしてくださってのに何度か参加しました。公社のみなさん、本当に仲良かったですよね。。駐在員の韓国人も、現地職員の日本人も、決して広くはないオフィスのフロアにマットを敷いて、ヨガをしていたんですね。ちなみにこの先輩というのは、ポジャギ(韓国刺しゅう)の徳永かなえ先生のことです。
何度か参加したものの、オフィスという環境でヨガをするというのに馴染めず(まーそりゃそうだ・・)、結局そのときはそれでおしまいになっていました。ちょうどその頃に、ニューヨーク帰りのヨガインストラクターが福岡第一号のホットヨガスタジオを天神にオープンさせるという話を徳永先生から聞き興味はあったのですが、職場は博多駅前で家もJR線沿いというので、天神にわざわざ行くのがためらわれ、結局日本でのヨガの経験はほとんどないままでした。(サルサのレッスンは中洲川端まで毎週通ってたんですけどね笑)
そして2009年、サンディエゴに来て間もなくヨガのレッスンに通うようになりました。アメリカ大手チェーンのホットヨガスタジオに通いだしたのがきっかけです。気づけばヨガ歴10年になりましたが、思い返せばその間、付き合っていた彼(今は夫)と一緒に通ったり、妊娠中はマタニティヨガ(英語ではprenatal yogaと言います)、産後はベビーヨガ(Baby and Me Yoga)、そしてチャイルドケア付きのヨガなど、人生の節目にもヨガはしっかりと私の生活に寄り添い、その役割を果たしてくれていました。そんなわけで現在に至るまでヨガとはいい関係を続けています。
ヨガのスタイルのこと
ヨガにはたくさんの種類があるようなのですが、わたしが10年来取り組んでいるのはビンヤサヨガです。(Vinyasa Yoga。ビンヤサってカタカナで書くと何だかヘンな感じがしますね・・)日本では「太陽礼拝のヨガ」とも呼ばれているようなのですが、Vinyasa Yogaはフローヨガとも呼ばれ、呼吸とシンクロさせながら流れるようにアサナ(Asana、いわゆるポーズ)を作っていくヨガのスタイルのことです。
他にもハサヨガ(Hatha Yoga)というスタイルのヨガもあります。こちらは巷のほとんどのヨガスタイルをカバーするものですが、特にリラックス系のヨガのことを指してHatha Yogaと言うことが多いようです。
当時ヨガがまだ怪しいと思われていた時代に日本で主流だったのはビクラムヨガですかね。。ホットヨガの一種であるビクラムヨガは汗を吸収するカーペットで行うので臭いっていう話でした。。それから、ビクラムヨガの指導者ビクラム先生がその後訴訟問題を起こしたりしていて、そういう印象もあるのかもしれませんね。でも、ビクラムヨガに罪はないと思います。
ちなみに、現代ヨガが日本に2009年頃まで到来しなかった理由のひとつに、オウム真理教のヨガの効用の悪用があったとされています。
わたしが考えるヨガの魅力
一昔前は怪しいと思われていたヨガがこんなにも受け入れられるようになったのは、現代の在り方にマッチするからなのだと思います。
Welcoming Atmosphere
現代のヨガはインドの宗教的側面を排してはいるものの、精神的姿勢は通じるものがあり、「相手を尊重する」などの東洋的思想は現代ヨガにも生きていると感じます。初めて訪れるスタジオでも、自分がどうあろうと、温かく受け入れてもらえるだろうという安心感があるのがヨガの魅力のひとつ。
No Competition
ヨガレッスンは周囲に人はいれど、あくまで自分ひとりで行うもので、他人と競ったり比較する類のものではないのが、ヨガのもう一つの魅力。体の柔らかさや腕の強さは人それぞれ違っていても、同じストレッチ効果やエクササイズが得られるのだから、それでいいじゃない?というのがヨガの姿勢。
No Judgement
ヨガは他人と競うものではないのと同様に、自分を批判的にみるためのものではないのも、ヨガのいいところ。むしろ、意識的な呼吸を行いながら、自分のその日の心や体の状態に意識を向けていたわるのがヨガなのです。
Self Control
ヨガには自己を見出すためのセルフコントロールを学ぶ側面があります。現代ヨガは身体的エクササイズの要素を全面的に出しつつも、レッスンには瞑想やマントラが取り入れられ、精神的エクササイズの要素もあることが、ズンバなどの他のスタジオエクササイズとの大きな違い。
英語で取り組むヨガ
そんなわけで、わたしのヨガの経験は英語によるものです。アサナ(ポーズ)の名前も、動きの流れも、すべて英語で身についています。日本でヨガスタジオに行っても、恐らく動き自体は同じなはずなので、問題なくヨガを楽しむことはできると思います。ただ、ヨガの用語を英語で学んでいるので、それを日本のスタジオではどう説明されているのかを知らないと、日本にいる人との会話がスムースにいかなそうだなと感じています。
同様に、わたしがアメリカで就いた仕事は過去に経験のない分野だったので、一から英語で理解していくことになりました。もちろん、今では問題なく仕事はできるようになっているのですが、それを日本にいる人に英語の用語を使わずに日本語で説明するのは難しいだろうと想像しています。英語や日本語ができることと、その専門分野の用語を知っていることは別の次元。だからこそ、今は亡きロシア語通訳者の米原万里さんなどは、通訳の仕事ごとにいつも新しい専門用語を学んでおり、勉強が終わることがなかったということが、著書からも伝わってくるのですね。
もう一つ、アメリカのヨガスタジオで使われる英語表現が美しいと感じることも、わたしが感じている魅力のひとつかもしれません。ときに比喩的で、間接的な表現が穏やかな精神状態に染み込むように入ってくる気がしています。
それでは最後に質問です。あなたは生活の中にヨガを取り入れていますか?あなたにとってのヨガの魅力とは何ですか?ヨガが生活にもたらすものとは何ですか?ぜひお気に入りのジャーナルに書き出してみてくださいね。今回のような元気の出て役立つコンテンツを「自分らしく夢を叶えるメルマガ」で配信しています。自分らしく夢を叶えるために動き出している仲間にあなたも今すぐ加わりましょう。